2026年7月23日(木)

働きやすい会社に
エバオン 前西 衛 社長

新社長に聞く2017

納得できる人事評価

エバオン 前西衛氏
 1977年生まれ、大阪府出身。2002年奈良産業大学法学部卒、06年エバオン入社。12年に常務、16年副社長、17年7月に社長。
 今から1年半前、常務だったころから取り組んでいることがある。それはエバオンではこれまで明確なものが無かった人事評価の制度づくり。経営者側の情緒的な判断ではなく、仕事に向き合う姿勢や成果そのものを評価する。「社員97人みんなが自分への評価に納得できるようにしたいんです」。

 その根底にあるのは、働きやすい会社にしたいという思い。頭の中に描くのは、平等に仕事のチャンスがあり、子育てや家庭の事情があっても職場を離れず、同じ目標に向かってベクトルを一つにして挑戦する会社。「そのためにまず評価制度がきちんとしていないと」。

 評価制度だけではない。制度づくりに着手したころ同時並行して、各部門の幹部が集まるマネージャー会議も始めた。月に1回、本社の卸販売、直需、物流、総務などの幹部、そして3ヵ月おきに営業所長も加わり机を囲む。話し合うのは事業方針に基づく部門の役割や、それぞれが抱える課題。

 「状況を話しすり合わせることでベクトルのズレを修正できる。現場の問題も明らかになり、新しいアイデアも生まれる。社長に就任してからでは手探りの時間が長いと思って、早めに始めたんです」。

女性の管理職を

 エバオンは2002年、父で会長の前西佳信氏と、先月亡くなった叔父で相談役の前西孝夫氏(前全機工連会長)が、伝導機商社・太昌機工と機械工具商社・阪和機工を合併させ設立。2社の強みを生かし、豊富な品ぞろえや在庫、優れた提案力を競争力の基盤とするビジネスモデルを築いてきた。

 入社してから約10年。「日々の仕事を通じて、会長からは経営の厳しさやゆるまぬ努力、相談役からは社内、そして社外の人とのつながりの大切さを教わりました」。

 二人の経営の師が築き、教えてくれた、確固たる経営の基盤と経営者としての心得。そこに働きやすい会社という新たなエッセンスを加えようとしている。「いつか、女性のマネージャーが活動する職場にしたい、とか考えていることはまだまだある。みんなが活躍できて定年退職するときに『働いていて良かった』という会社にしたいです」。

日本産機新聞 平成29年(2017年)10月25日号

【特集:商社トップインタビュー】各社に聞く、今年力を入れること①

人手不足や地政学リスク、AIの普及、半導体市場の成長など製造業を取り巻く環境は大きく様変わりしている。こうした環境変化に対応し、販売店を支えるため、商社は物流やECサイトの強化、PBや自動化に貢献する商品の拡充など独自の […]

エバオン・前西 衛社長「AI活用で見積もりをデジタル化」【特集:商社トップインタビュー】

ユーザーへの対応時間を創出 –今年最も取組むことは。 AI機能を搭載した見積・受発注システムを開発している。1月に開発に着手し、年末から年明けにかけて完成予定だ。定型業務をAIで自動化し、営業や事務が提案や顧 […]

コノエ・河野 裕社長「ウェブ受注で効率化」【特集:商社トップインタビュー】

コノエ・河野 裕社長「ウェブ受注で効率化」【特集:商社トップインタビュー】

掲載アイテム数も拡充 –昨年を振り返って。 鋲螺事業の工具販売や管材商材の拡充ほか、デジタル強化も順調に進み、前期の売上高は昨年比と同等ながら、営業利益は増益を確保できた。長年課題だった工具の販売も3億円を大 […]

トピックス

関連サイト