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メカトロテックジャパン2017
今回の見どころは
史上2番目の規模で開幕
会場:ポートメッセなごや
会期:10月18〜21日

今年の国内最大の工作機械見本市であるメカトロテックジャパン2017(MECT)が10月18〜21日にかけ、名古屋市港区にあるポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で開かれる。展示規模は年間の工作機械受注額が最高を記録した2007年展に次ぐ出展者457社・団体、1933小間、海外からも23ヵ国・地域が参加するなど史上2番目の規模での開催となり、来場者8万人を見込んでいる。前回(15年展)は444社・団体、1915小間で来場者数は9万4124人だった。今回は全出展者の16.8%にあたる77社が初出展で、1年以上に発表された新製品は1190点を数えるなど、IoTやAIなど新たな最新技術を融合させた工作機械や装置、工作機器、切削工具、測定機器、ソフトウェアなど各分野の最新技術が披露される。
海外からも23ヵ国・地域が参加
MECTは1987年にスタートしたFA技術専門展。今年は30周年を迎え、通算16回目の開催。展示会テーマは「次世代技術は中部から 出会いが『ひらめき』になる四日間 最先端技術 集結」。自動車や航空機など中部を代表する産業を視野に、1年以内に発表された新製品は1190点、うち初披露は651点と、新製品や新技術が集結し、ブース内での実演も含め最新の加工技術や自動化提案を来場者に披露する。
日本工作機械工業会によると、17年8月の受注額は1335億円で前年同月比136.2%と追い風が吹いている。会場内に展示される工作機械・装置は376点で、モノがネットにつながるIoTの開発が進むなど、工作機械とソフトウェアの融合が顕著になり、パウダーベッド方式やレーザーメタルデポジション方式など金属3Dプリンタを出展する企業も増えたほか、自動車産業における生産効率向上を図るため、機械の集約化による省スペース化の提案も多い。
世界の最先端加工技術を紹介する主催者のニュースダイジェスト社が企画するコンセプトゾーンは新市場といわれる「宇宙」にスポットを当て、宇宙ビジネスに挑戦する企業を紹介。実演加工ではアストロスケール社の人工衛星部品、由紀精密のロケットエンジンのインジェクターを5軸加工機や複合加工機で加工する。高い強度を持つ超々ジェラルミンの加工や穴径0.4㎜の精密加工は必見。民間企業でロケットの打ち上げに取り組むインターステラテクノロジズの稲川貴大社長の講演も見逃せない。
主催者の新たな取り組みでは、来場者向けに見どころを紹介するウェブサイト「MECT NAVI」。会場内の様子の動画配信や会場内の最新ニュースを届ける「Show Daily」などを見ることができるほか、来場者同士で情報共有できるようにTwitterなどSNSも活用する。
開催概要
会期:2017年10月18日㈬~21日㈯
会場:ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
入場料:1000円(団体10人以上1人500円)事前登録者、海外来場者、学生は無料
出展者数:457社・団体
主催:ニュースダイジェスト社
共催:愛知県機械工具商業協同組合
出展製品:工作機械、鍛圧・板金加工機、射出成形機、3Dプリンタ、機械工具、鋸刃、切削工具、工作機器、試験機器、研削砥石、研磨剤、油圧・空圧・水圧機器、歯車・歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE、制御装置・関連ソフトウエア、産業用ロボット、搬送装置、洗浄機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン、ナノテクノロジー関連など
日本産機新聞 平成29年(2017年)10月15日号
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