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機械工具商社9社の第1四半期決算
全社平均で9.7%増
機械工具商社上場9社の2017年4~6月期の決算(トラスコ中山は1~6月期)が出そろった。全社が前年同期比で増収となり、合計では9.7%増加した。内需は半導体や自動車を中心に幅広い産業で回復が続き、機械や工具の需要が増加。外需も米国やメキシコ、中国などで設備投資が活発だった。通期予想では、ネット通販の好調などを理由にトラスコ中山が上方修正したが、その他の8社は期初見通しを変えていない。
自動車と半導体がけん引
山善が発表した4~6月期決算は、売上高が前年同期比12%増の1130億円、営業利益は28%増の27億円だった。国内外ともに工作機械の受注が高水準で推移したほか、国内では空調関連機器や切削工具などが堅調だった。
ユアサ商事の売上高も同7%増の943億円となるなど、全社が増収を記録し、好調を維持している。9社の合計売上高は、3868億円と前年同期に比べ、9.7%増加した。
各社の業績が好調な背景には、まず半導体関連産業が活況に沸いていることが挙げられる。IoT(モノのインターネット)化の拡大や自動車の電動化が進み、半導体の需要が増加。日本半導体製造装置協会によると、17年度の半導体製造装置の販売高は前年度比11%増の1兆7363億円と予測している。
こうした受注環境によって、装置に組み込まれる直動案内や空圧機器などの販売が伸びた。伝動機器や装置部品などをメーン商材とする日伝では、売上高282億円と前年同期比で17%増加。半導体や電子部品関連の得意先を多く抱える鳥羽洋行では、同26%増の65億円となった。
もう一つのけん引役となったのが、自動車関連産業だ。日本自動車工業会によると、4~6月期の四輪車の生産台数は、前年同期比9%増の230万台。生産台数の増加に合わせて、切削工具や工作機械などの需要も拡大した。
切削工具を主力とするNaITOの売上高は、同6%増の113億円、同じく切削工具を強みとする大阪工機は13%増の55億円となった。フルサト工業でも機械工具などの工業機器事業が6%近く増収となった。
18年3月期の見通しは、トラスコ中山を除く8社が据え置いた。内需は、自動化や省人化などの設備需要は底堅いとみているが、米国や中国など先行きが不透明な海外市場の動向を見極めたいという思いがあるようだ。
一方で「ネット通販企業向けが想定以上に伸びた。下期も好調さを維持するだろう」(中山哲也社長)と見るトラスコ中山では、期初に立てた通期売上高予想を1880億円から1935億円に上方修正した。
日本産機新聞 平成29年(2017年)8月25日号
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