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小型旋盤用工具の需要拡大
自動車、半導体向けの増加が背景
メーカー、商社が需要開拓
自動車や航空機、医療機器、半導体関連装置などの需要増大や部品の高精度化などを背景に、小型自動旋盤での加工に注目が集まっている。切削工具メーカーでは、小物部品加工に適したインサートやドリルなどのラインアップを拡充したり、専用カタログを発刊したりするほか、小型自動旋盤を設備し、加工技術の研究に取り組むなど、需要拡大に向けた対応を進めている。商社や販売店の中でも、こうした工具の販売に注力する動きが出始めている。
住友電工、タンガロイ、三菱マテリアルが研究に力
小型自動旋盤は、とくに直径30㎜以下のワークを加工する旋盤。機械自体の市場規模は複合機も含めた旋盤全体の受注額(年間約4000億円)のうち2割ほどと言われている。今までは、カメラやハードディスクドライブ(HDD)などの軸物部品で多かった加工だが、最近では自動車や航空機、半導体製造装置などで需要が増加。ボルトやナット、バルブ、ねじ、シャフトなど様々な小物部品の加工に使われる。
機械の現況は好調だ。小型自動旋盤を主力とするシチズンマシナリーでは、今年1‐6月の売上高が前年比で約20%増加し、今年度は過去最高を見込んでいる。また、同じくある旋盤メーカーでも1‐6月の売上が前年比50%増加したという。シチズンマシナリーの椿久尚営業本部副本部長は、「自動車や半導体など幅広い業種で好調。全体的に投資意欲は高い」と話す。
ここ数年、切削工具メーカーでは、こうした小型旋盤向けの工具の開発や拡販に力を入れている。もともとこの分野に強い京セラと日本特殊陶業の2社に加え、住友電気工業、タンガロイ、三菱マテリアルの大手3社が、加工テストを行う技術センターに小型自動旋盤を設備し、加工技術の研究や新製品の開発を進めている。
住友電気工業では、昨年のJIMTOFで多数の新製品を発表。タンガロイも展示会などで機械メーカーとコラボして積極的にPRするほか、三菱マテリアルでは今年6月に小型自動旋盤向けの工具だけを収録した専用カタログを発刊した。
こうした背景として、ユーザー産業である自動車や半導体製造装置などで、バルブやシャフト、ボルトなどの小型の旋削加工部品が増えることが挙げられる。
丸一切削工具、山勝商会が機種拡充
また、成長産業とされる航空機や医療分野でも小型自動旋盤の加工ニーズは高い。もともと他の産業と比べると、精度や強度が必要なため削り出し部品が多く市場性は高い。加えて、インプラントや人工骨など加工の微細精密化や、チタンやインコネルなど材料の難削化が顕著で、加工課題が多いため工具メーカーにとっては加工提案ができる余地が大きく、「自動車や航空機、医療などは成長市場として捉えている」(三菱マテリアル担当者)。
こうした中、切削工具を取り扱う商社や販売店の中でもこういった需要を取り込もうとする動きが出始めている。もともとフライス工具に強かった丸一切削工具や山勝商会では、新市場の開拓を目的として注力する。丸一切削工具では1年ほど前から子会社で小型自動旋盤用工具を製造し、発売している。一方、山勝商会も海外メーカーを含む自動旋盤向けの商品を強化し、種類やサイズの拡充に力を入れていく考えだ。
日本産機新聞 平成29年(2017年)8月5日号
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