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フェイス&ネット
「USAGI」に新機能
顧客間のビジネスつなぐ
機械工具販売店15社で共同運営するシステム企画会社、フェイス&ネット(河邊育子社長・高松産業社長)は、参加する販売店が運営するwebシステム「USAGI」に、顧客間のビジネスマッチングを支援する機能を追加する。ものづくり企業は、他企業との交流が少ないことや信用リスクへの不安を理由に、新たな仕入れ先・販売先との取引に二の足を踏むケースが多い。新機能は、多くの企業とのネットワークを持つ販売店が照会や商取引を仲介することで新規取引をし易くし、顧客の競争力強化を後押しする。
競争力強化を後押し

顧客はビジネスサポートシステムを利用するUSAGIの全ての顧客と取引できる。USAGIを運営する販売店は現在、フェイス&ネットに参加する四国・中国・近畿・東海・関東の15社。登録顧客は計約4500~6000社になるもよう。
ものづくり企業間の新規取引が進まない理由のひとつが他企業との交流が乏しいことや、互いの事業所が遠く離れコミュニケーションを取りにくいなど立地的な問題もあるが、全国の約4500~6000社のなかから、希望に最も近い企業を見つけることができる。
また、取引が成立した顧客間の商流の仲介も販売店が担う。中小企業を中心に不払いなどを怖れて新規取引に躊躇することが多いが、販売店が与信リスクを負うことで安心して取引できるようにする。
フェイス&ネットは昨年、販売店が顧客との間で利用し、顧客が見積もり依頼や注文をすることができる受発注システム「見積・注文システム」を独自で企画し完成。その後、取引する複数の販売店への発注や履歴を一元化できる「利用者集約ユニット」を追加。ビジネスサポートシステムは、3つ目の機能として加わる。
新機能は、顧客の競争力強化をサポートするのが目的。顧客の新規取引を促進し、日本のものづくりの活性化につなげたい考え。販売店は、そうしたビジネスマッチングを手助けすることで差別化し、顧客への提案力を高める。今後はメーカーや商社の取扱商品を検索できる機能なども追加していく。
USAGIは、フェイス&ネットに参加すれば、運用できる。フェイス&ネットは参加する販売店を募っており、参加企業120社を目指している。
USAGIを運営する販売店15社
高松産業、サトー産業、山久、第一機工、浜田、生島機工、松岡商事、宮内、森哲、マルマン商事、イソナガ、橘、大東通商、こうら、マステクノ
日本産機新聞 平成28年(2016年)4月15日号
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