2025年6月13日(金)

NTN 塗布装置に測定機能

液滴の三次元形状測れる

測定機能付微細塗布装置
測定機能付微細塗布装置
 NTNはこのほど、塗布した液滴の形状を測定できる微細塗布装置を開発し、販売を始めた。電子部品実装などでは、接着剤の塗布と測定は個別の装置が必要だったが、これを一台で行うことで生産性を向上できる。

 同機は数ピコリットルの微細な液滴を塗布でき、塗布した液滴の三次元形状を測れる。この測定結果をもとに塗布面積や塗布材料体積を算出することで品質管理に生かせる。塗布から測定まで0.7秒でできるという。

 同社は2015年に卓上型高速微細塗布装置を開発。販売活動を展開するなかで、微小化する電子部品の実装分野で接着剤の形状や塗布量を全数測定することで品質管理に活用したい要望があることがわかり、今回測定機能を追加した。

 主に、チップ部品の実装やパッケージ、バイオ、新薬開発、高密度配線、マイクロマシンやロボットの組立、液体材料の開発などの分野に需要を見込んでいる。

日本産機新聞 平成28年(2016年)3月15日号

[ 日本産機新聞 ][ 測定工具 ][ 製品 ] カテゴリの関連記事

渡辺精機 20億円投じ宮城に新工場【投資する半導体製造装置部品メーカー】

半導体製造装置部品などを手がける渡辺精機(山梨県市川三郷町)は昨年1月、宮城県大衡村に新工場を設立した。約20億円をかけて、マシニングセンタ(MC)やNC旋盤など9台を導入。需要拡大が見込まれるエッチング装置や成膜装置向 […]

池松機工 5軸駆使し生産性と品質高める 【投資する半導体製造装置部品メーカー】

池松機工はこの14年で残業時間を5分の1に減らし営業利益を2倍に増やした。それにより安定して人材を採用できるようになり財務体質も改善した。原動力となったのが5軸加工と自動化による生産体制の大改革。未来を拓く技術と見極め、 […]

積極投資で生産能力増強 【特集:投資する半導体製造装置部品メーカー】

積極投資で生産能力増強 【特集:投資する半導体製造装置部品メーカー】

日本半導体製造装置協会(SEAJ)によると、日本製半導体製造装置の市場は2024年度に初めて4兆円を超え、26年度には5兆円に到達する見通しだという。製造装置メーカー各社は技術開発や生産能力の増強に向けた投資を増やし、拡 […]

トピックス

関連サイト