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日研工作所 長濱 明治社長
生涯工場長を公言した日研工作所の故・松本政一社長の志を継いで、2014年12月、2代目社長に長濱明治氏は就任した。謙虚に、されど明快に、笑顔で日研の方向性、ユーザー目線に立った商品開発について説明してくれた。
さらに聖域の工場改革を行い、社員の言葉使い、言葉の最後に「…です」を付けさせるに至るまで、きめ細かく改革を進めている。「今年4月1日付けで、松本1人がやっていた仕事を、製造現場から班長クラスを2人引っこ抜き、私の足りないところを3人で走りながら、スピーディに対応している」と、明快な答えだった。
―京都大学法学部を卒業後野村証券に就職。戸惑いはありませんでしたか
「野村証券では、投資銀行業務、短期金融業務、先物・国債ディーリング業務を担当し、最後は大蔵省、日銀の方々と金融行政に関わる業務をやらせてもらいました。日研の入社は、1991年です。その7年前、26歳の時に、京都の野村時代に知り合った松本の三女と結婚し、その後縁あって日研に入ることとなりました。最初は、世界が違い大変でした。何が違うかと言えば、大企業はシステムで動いているのに対し、ここは人で動いている。その人間模様がそのまま仕事に表れるわけです」。
―どうされましたか。
「社員一人一人が見えるように、個人記録カードを作成するという今まで経験のない管理と言う仕事が始まりでした。そこから15年ぐらい製造現場に出て、改善や生産管理、工程管理の標準化・仕組みづくりをしました。これら、会社の仕組み通りが私の仕事でした」。
―褒められた記憶はございますか。
「ほとんどないのですけど、仕入れ購買のシステムと工程管理のシステムをくっ付けて、必要なものを必要な量だけ買い、履歴や比較により安いコストで買う仕組みを完成した際には、『コストが下がったな』と一言だけ言われたことを今も覚えています」。
―どんな仕事をしてきましたか。
「工場を歩き回り、この会社は、倉庫(出荷、完成品のところ)をやっているところが営業に対しても生産に対しても一番見える、峠のようなところだと思い、倉庫の整理整頓から始めました。そして、商品の入出庫を見ました。倉庫の動きが判ると注文数が判る、注文数と在庫が判ればいくら投入しなければならないか、納期に合わせてどうやって作るか、現場でシステムができる。今で言う“見える化”と言う工場改善に取り組みました」。
―現在の事業別売上の構成を教えて下さい。
「ツーリングとテーブルが半々。リーマは全体の約1割弱です。私はこの3つをバランス良くしたい。2本の足より3本の足の方が会社は安定します。一番足の細いところを、具体的にはまだ決めていませんが、ボーリングバーなどを含めて、切削工具の商品部門を太くさせ経営の安定を図りたいと考えます」。
―他にどんな改善をされていますか。
「一発でバリバリと削るのは日研が得意とするところです。一方で、お客様からは回転数や送り速度を上げてスピーディに少しずつ削りたいとのニーズを聞きますので、それに適するホルダーを開発するのが当然の成り行きになります。お客様目線の商品開発をどんどん進めなければなりません。このため、『削り研』と呼んでいるのですが技術開発室という、絶えず削りを追求するチームを作りました。
―お客様(主に特約店、販売店)を歩いているとお聞きしました。どんなシグナルをもらいましたか。
「もっと早く、多く作ってくれたら売れると言う声でした。これを今年は徹底してやって行きます。当然、機械力は増やす、人材も最近にない25人を採用しましたので積極的に量の拡大、スピードアップを図ります。一方で、リードタイム3割の短縮を目指し、工場のレイアウトを変更させています」。(席の温まることがないくらい超多忙の中、お時間をいただき有難うございました)。
1982年3月京都大学法学部卒業、同4月野村証券に入社、91年10月退社、同11月日研工作所入社、2006年6月取締役、14年代表取締役専務、14年12月代表取締役社長に就任し現在に至る。
高校時代の数学の先生に「次の命題を証明せよ」と言われた命題そのもの「人生の最短距離は直線でない」を大事にしている。また、大学時代、聖徳太子由来の広隆寺に坐する弥勒菩薩(写真)に魅せられ、千年の時を超した仏様との対話は今も忘れられないという。

日本産機新聞 平成27年(2015年)6月15日号
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