2025年12月4日(木)

VA線ストリッパの左利き用が好評

MCCコーポレーションが開発

VS-L1623使用例(Rの反転ver.)_R

 MCCコーポレーションの「VA線ストリッパEvolution(エボリューション)」が、生産が追い付かないほど好調だ。理由のひとつは「業界で初めて左利き用をそろえた」(同社)からだ。
 VA線の剥離は繊細な仕上がりが求められる。万人向け工具でも微妙な手応えを確かめながら作業を進めるプロも多い。同社によると「左利きの作業者はやはり利き手で作業したい」というニーズも多かったという。同製品はその声に応えたもので「左利きのユーザーからの買い替えが想定以上」という。

 エボリューションの名前通り、様々な点で作業性を進化させた。同じ規格の線でも材料の硬さにバラつきがあり、異なる線を剥く際には刃の調整が必要なこともあった。それに対応できるように手元に調整ダイヤルを付け、回すだけで簡単に切断の微調整ができるようにした。きれいな切り口と替え刃の際に調整が不要になるスライドガイド機構も搭載。剥ける長さが一目でわかるように手元に目盛を付けたほか、落下防止の取付け穴を設けたり、収納に便利なフックを付けたりしている。
 また剥離荷重を30%軽減したのもポイントだ。

 同社では「確かに左利きはインパクトがあったが、作業性の大幅な改善も好評の理由」と分析している。

日本産機新聞 平成27年(2015年)4月25日号

[ 作業工具 ][ 日本産機新聞 ][ 製品 ] カテゴリの関連記事

ユーテック 水性切削液「アクアブルー」を実用化へ

従来切削油と同等以上の加工性能を実現 環境負荷も大幅軽減 主に油圧装置の製造・販売を手掛けるユーテック(大阪府南河内郡、0721・984419)が従来の油性や水溶性の加工油に代わる新技術として、水性切削・研削液「アクアブ […]

【Innovation!】バリレス工具

精度と時短、無バリで両立 製造現場で人手不足対策やコスト削減、安全性などのニーズが高まる中、それに伴いバリが出にくい切削工具の普及も進む。加工後のバリ取りを無くすことで熟練技術者に依存しない体制や工程短縮を実現するほか、 […]

2025国際ロボット展 過去最多の出展者で産業ロボの新製品やAIの新技術が一堂 

15万人以上の来場者見込む 世界最大規模のロボットの専門展示会「2025国際ロボット展」(主催日本ロボット工業会・日刊工業新聞社)が12月3日に東京ビッグサイトで開幕する。出展者数は673社・団体と過去最多の規模で、来場 […]

トピックス

関連サイト