2025年12月18日(木)

中村製作所が、測定経過を
記録できるトルク表示器を開発

正確なトルク選定が可能

DRT 中村製作所_R

 測定機器メーカーの中村製作所(東京都品川区、03・3775・1521)はこのほど、トルクを波形で記録するマルチ表示器「DRT」を開発した。来年春の発売を予定している。正確なトルク選定が可能。TEDS対応センサを採用し、工具の校正や交換が簡単に行える。
 「DRT」は、トルクを波形で記録し、経過を目で確認できる。トルクの掛かり具合やワークの状態の変化が分かるため、適正なトルク値が参考値をもとに算出せず、より正確なトルク選定が可能。破壊試験や工具検査などボルト締結の分析・解析にも応用できる。
 また、表示器と工具を繋ぐセンサは、校正データなどが自動で読み込まれるTEDS対応を採用。工具交換時の校正作業が要らず、作業時間の短縮や確実な測定ができる。センサ付き工具は受注生産を予定しているが、今後は標準品も揃えていく。
 最大16個までのワーク設定が登録可能。新規事業開発本部の武藤浩晶課長は「1台で何台分ものトルク分析器として機能し、トータルコストの削減が期待できる。今までにない製品なので、使い方によって様々な可能性が広がる」。

日本産機新聞 平成27年(2015年)1月5日号

[ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

【Innovation!】商社のPB商品

多様化するニーズに対応 商社のプライベート(PB)商品は、多様化するニーズに合わせ日々進化を遂げている。長年にわたりユーザーニーズを捉えてきた経験を生かし、高性能や使いやすさに配慮するなど各社は工夫を凝らす。作業工具や切 […]

中山視覚福祉財団 中山ワンダフルフェスタを開催

中山視覚福祉財団(中山哲也理事長・トラスコ中山社長)は、トラスコ中山と共催で、10月17日、神戸文化ホール(神戸市中央区)において第25回中山ワンダフルフェスタを開催した。兵庫県下の視覚障がい者や関係者などが招待された。 […]

ブラザー工業「複合加工機にギア加工を追加」【人手不足時代に対応する工程集約・工程短縮】

SPEEDIOシリーズ「M200/300Xd1」 ブラザー工業はSPEEDIOシリーズの複合加工機「M200/300Xd1」で、従来の旋削加工とマシニング加工に加え、新たにギア加工の専用機能(オプション)を開発した。スカ […]

トピックス

関連サイト