2021年11月28日(日)

ムードメーカーは誰だ 風土改革もひとつ -仕事考-

あなたは幸せですか

「あなたは幸せですか?」。心理学の分野の話ではない。職場に幸せな人が増えると、生産性が上がり、創造性も高まり、必然的に成果も上がりやすくなるという。

職場で幸せを感じるのは「良い人間関係」と「仕事に誇り」を持ち、「自分が成長している」ことを感じるところに尽きる。心理学者マズローの「欲求5段階説」は、第1段階:生理的欲求、第2段階:安全欲求、第3段階:社会的欲求、第4段階:承認欲求、第5段階:自己実現欲求のうちの社会的欲求、承認欲求、自己実現欲求が満たされていることという。

幸せ感覚は、ポジティブな感情の成果に他ならない。ネガティブ感情からは幸福感は生まれない。では、職場でポジティブ感情を醸成するにはどうしたらいいか。

宝クジに当たったような喜びの幸福感は長続きしない。日々の小さなポジティブな出来事の積み重ねに潜んでいる。

社会的欲求について、まず身近に考えられるのは声かけ。出社時や退社時の挨拶も含む。上司や同僚などの声かけは、組織への帰属を認識させてくれて、孤立感を払拭できる。

ユーモアや笑いも欲しい。ストレスを軽減して、仕事の満足度を高め、生産性も質も向上する。ムードメーカーが社内にいるとありがたい。職場に何でも言い合えるような親友と呼べる同僚ができればなおさら良い。いざというときに助けてくれる。

仕事を進める上でモチベーションを上げる要素の一つが進捗度だ。着実な進捗を感じる頻度が多いほど長期的に生産性は向上する。計画を細分化し、日々の進捗度が確認できればポジティブな感情に包まれる。

組織風土も、社会的欲求や承認欲求を満たす上で重要な要素になる。企業文化は社員の間で共有される価値観や信念で、組織風土はそれらを構成要素の一つとしながら自然発生的に醸成される。風通しが良い、チャレンジ精神が旺盛、または指示待ち社員の集りなどが当たる。

時間をかけて風土改革に取り組んでいる企業も多い。風土に適合性の高い人や望ましい化学反応を起こしそうな人を採用するのも一策だ。ポジティブ感情に満ちている職場を目指したい。

もちろんリーダーのスタイルや同僚の人格、関係性も大きく影響する。これについては次の機会にしたい。

日本産機新聞 2021年7月20日

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