2025年11月25日(火)

トップランナーモータ 規格改定控え、外販<昭和電機>

初年度目標3千台

昭和電機P

昭和電機(大阪府大東市、072・871・1061)は小ロットや特注品に特化してトップランナーモータの外販を開始した。これまで自社の送風機には同モータを搭載していたがモータ単体での販売はしていなかった。来年4月のトップランナーモータの義務付けを控え、ユーザーから販売を望む声も多く、市場性があると判断した。

 外販するのは0・75kW~3・7kWまでの2極と4極の8機種。販売開始に向け、送風機に搭載していた、陽極と陰極が2つある2極仕様に加えて、ポンプ業界など用途が広い4極仕様のトップランナーモータを開発し、ラインナップに加えた。
 受注は標準的なモータではなく、小ロットや特注品に特化する。納期は2週間程度を想定。片軸・両軸の対応や、耐熱クラスのアップ、軸端長さの変更、ULやCEマーキングなど、様々な特殊仕様に対応する。 
 来年4月から、モータメーカー各社は国際基準に準拠した高効率な「トップランナーモータ」しか販売できなくなる。このため、メーカー各社はトップランナーモータへの置き換えを促している。 
しかし、標準仕様のモータを主力とするメーカーは、特殊仕様などに対応できていないこともあり「特注品や小ロットのモータを求めるユーザーから引き合いが多かった」(田中雅規開発センター長)ため、モータ単独での販売に踏み切った。初年度は約3000台の販売を見込み、2017年には8000台の売上を目指す。 

日本産機新聞 平成26年(2014年)8月5日号

[ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

工作機械 25年9月度受注 11%増の1391億円を記録

内需は自動車の不調続く 日本工作機械工業会(日工会、坂元繁友会長・芝浦機械社長)はこのほど、2025年9月の工作機械受注額が前年同月比11%増の1391億4600万円になったと発表。7カ月連続で1200億円を超えた。 内 […]

日本機械工具工業会  25年度生産額の見通しを下方修正

期初予想から0・8%減の4802億円 日本機械工具工業会(佐橋稔之会長・住友電気工業常務)は2025年度の生産額見通しを6月に発表した期初予想から0・8%減の4802億円(前年度比1・7%増)に下方修正した。前年度比では […]

機械工具上場商社 2025年4-9月決算

自動化需要さらに増加 機械工具上場商社の2025年4—9月期決算(トラスコ中山、フルサト・マルカホールディングスは1—9月期、NaITOは3—8月期)が出揃った。自動車の設備投資が依然として鈍いが、人手不足を背景に増加す […]

トピックス

関連サイト