2026年10月11日(日)

この人に聞く2015
エンジニア 髙崎 充弘社長

「色」と「音」で商標出願

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知財でブランド力向上

 今年4月、商標法の改正で「色彩」・「音」・「動き」・「ホログラム」・「位置」という5つの新しいタイプの商標が追加され、作業工具メーカーのエンジニアはネジザウルスで「色」と「音」の商標を出願した。商標改正でどのようなことが可能か、同社のねらいを髙崎社長に聞いた。

―色と音の商標出願について。
 ネジザウルスのグリップの色(緑色)とプロモーション用のサウンド・ロゴで出願している。他社の出願を見ると、色ではタカラトミーのおもちゃの電車のレール色(青色)。音は大幸薬品の正露丸のラッパ音などが出願されている。

 当社が「色」と「音」の商標を出願した理由はブランド力の強化だ。大企業にあって中小企業にないものの一つがブランド力だと思う。トヨタ自動車、パナソニックも創業当時から今のブランド力があったわけではない。今回の改正はブランド力を強化するチャンスであり、私は推奨するMPDP理論を使って実践しようと思う。

―その方法は。
 MPDP理論から大ヒット商品かサービスを生み出す。当社ならネジザウルスだが、例えば、名刺交換時にエンジニアを知らなくとも、ネジザウルスから会社の認知度が高まる。

 次の大ヒット商品が生まれれば、今度はネジザウルスのエンジニアから出た新商品というように、大ヒット商品を生み続けることで、会社のブランドも相乗効果で高まっていく。そのためにMPDP理論が重要だ。

―パテントの役割は。
 パテントはラテン語で公開するという意味。20年間独占権が得られる代わりに、終われば誰でも使うことができ、産業の発展に貢献できる。
だが、商標は全く別の意味を持つ。期限がなく、半永久的に使用できるものだ。だから、ブランド力を強化するのに有効な方法。

 以前米国で初期ネジザウルスの色に対し警告された経験がある。その経験から米国でも緑色で商標登録し、日本でも出願するのは商標侵害に巻き込まれないためでもある。

 ブランド力にはバランスが大切。技術は特許。形は意匠。名前は商標で押さえることを知財権ミックスと呼ぶが、それぞれ取得することでブランド力の強化につながる。

日本産機新聞 平成27年(2015年)5月25日号

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