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ユニオン光学
ユーザー志向を徹底
段差測定機 初心者でも精密測定
厚みも測れる機種も
ユニオン光学(東京都板橋区、03・5997・8531)は、金属の観察や測定を行う光学顕微鏡や段差測定機などを手掛ける光学精密機器メーカーだ。他社に先駆けて、いち早くズーム顕微鏡の開発に乗り出したり、測定顕微鏡で初めてZ軸の測定を可能にする段差測定機を開発するなど、他にはない先進的な製品を世に送り続けてきた。


会社設立は1948年だが、2010年3月に当時の経営者の不祥事とリーマン・ショックによって破産に追い込まれるという危機に直面した。しかし、当時の従業員たちが「このままじゃ終われない」とユーザーや商社などの協力を得ながら資材や設備を買い戻し、同年6月にみごと再建を果たした。
この未曾有の苦難を乗り越えた同社の強みは、徹底したユーザー志向の製品開発だ。ズーム顕微鏡「DZシリーズ」は、「顕微鏡で観察しながら手元で作業がしたい」というユーザーのニーズから、いち早く開発に着手。ワークから最大500㎜離しても観察できる製品(UWZシリーズ)なども開発し、宇宙開発など最先端分野などで採用されている。
また、開発から30年以上が経つ段差測定機(=写真1)は同社の主力製品の一つ。金型業界でも電子や光学、製缶関連などで導入している企業は多い。特長は、個人差なくミクロンオーダーの精密測定できること。焦点合わせに、横ズレするターゲットマーク(=写真2)を使用し、基準点とのズレを見るだけでワークの高さ、深さ、段差の測定が可能。専門的な測定の技能が要らないため、作業のバラつきを抑制できる。
最近では、この技術を応用し、上下に搭載した2つの顕微鏡で厚みを測定する機種「THSシリーズ」も開発。松田郁夫統括部長は、「微細化が進み、接触式では測れないワークが増えており、非接触式のニーズは高まっている」と話す。
こうした需要に合わせた製品ラインアップの拡充に加え、使い勝手の向上にも力を入れる。焦点合わせのスピードを2段階で調節できるハンドル(粗微動共軸)など、作業性を追求する。松田氏は「ユーザーのニーズを聞いて形にしていく。これを今後も大事にしていきたい」と、これからも「ユーザー第一」の製品開発を進めていく。
日本産機新聞 平成28年(2016年)12月15日号
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