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TONE 松村社長に聞く
就任初年度にリーマン超え、さらなる飛躍へ
遠くの頂を目指す途中で思いもしなかった綺麗なお花畑に出合ったりする、これが何とも言えず山登りを趣味の一つにしている。また、「深慮遠望」を座右の銘にする。松村社長らしさは、「遠謀」を「遠望」とするところ。「謀る」のでなく遠くから「望む」ことが「必要かな」という感性を持つ。2つの織り成す心が新商品を産み、工場の自動化・省力化を進め、6月1日には、世界市場の生産拠点となるベトナム工場を稼働させる。同社初のエンジニア出身社長。1時間余のインタビューは、張りのある声と笑顔が社長室を独占した。爽やかさが残った。
前佐藤憲史社長(現・会長)からバトンを受けたのが2014年8月。「バイタリティとやるべきことを着実に進める」(佐藤会長)ことが太鼓判となった。以来、「締結に関連する商品なら、先ずTONEに聞け、と言われるメーカー」にすべく行動している。
就任後、初決算となった第80期中間(平成26年6月1日から同年11月30日)は、売上高が前年同期比13.1%増の23億7900万円と、好調な滑り出し。「嬉しいのは、リーマンショック超えができたこと。年間でもぜひリーマン超えを果たし、売上高49億円を目指したい」と、笑顔が溢れる。
心に秘めたものを持つ。河内長野工場のフル稼働。トルク管理、機器類をメインにするベトナム工場の本格稼働。昨年開設した北関東営業所の売上増…。何れも攻めの気持ちの中にある。
もう一つ、製品デザインの改善。「TONEらしさ」を製品に織り込む。「らしさ」とは、「見てよし、使ってよし」を指す。「質実剛健のTONE」であり、「見ても使っても良いTONE」にしたい。技術力、開発力の詰まった製品に、デザインを加味して、ロゴを入れTONEカラーに統一する。遠目でもTONEと判るようにし、使っている人を楽しくさせる。
一方で、ベトナム工場は、6月1日、稼働する。2ha(ヘクタール、約2万㎡)の土地に、第1期工事として4300㎡の建屋が完成。松村社長は2015年末スタートのアセアン経済共同体(AEC)加盟を先読みする。AECが発動すれば、加盟国10カ国が一つにまとまり、人口6億人を超える規模の一大経済圏が誕生する。その期待は大きい。
「ベトナムの位置付けは、地産地消を基本とする。当初は、ノックダウン方式で部品を日本から送り、十分な品質チェックと保持が出来る体制になってから、アセアンをはじめ韓国・中国、さらには米国・欧州のお客様に販売したい」と、慌てない。
略歴
1954年7月生まれ、関西大学工学部を卒業後、現TONEの前身、前田金属工業に入社、開発部長、開発センター長など技術畑を歴任し、2004年取締役、2009年常務取締役就任、14年8月社長に就任、現在に至る。
日本産機新聞 平成27年(2015年)3月15日号
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