2025年12月22日(月)

サンコーインダストリー 東大阪市に新倉庫が竣工

出荷待ちの荷物も効率的に管理

ねじ卸大手のサンコーインダストリー(大阪市西区、06・6539・3535)の新物流倉庫が、東大阪市荒本北に完成し、10月1日に竣工式が執り行われ、14日より稼働を開始した。

新倉庫は敷地面積3848平方メートル、総工費は約20億円。自動パレットシステムとロータリーラックを導入し、最大1万2970パレットの収容能力を誇る。同社が東大阪市長田東に構える長田センターに次ぐ規模の物流倉庫となる。

今回の新倉庫は、大阪モノレール延伸に伴い立ち退くことになった2つの倉庫を集約して新築したもの。寸切りと呼ばれる頭部のないねじを在庫する専用エリアも備える。在庫点数の拡充に加え、梱包後の出荷待ち荷物を一時保管する自動保管庫も設置した。運送会社の集荷タイミングに合わせて荷物の出庫が可能となり、出荷作業の効率化を図る。

左から同社の川畑克弘取締役、奥山泰弘会長、奥山淑英社長、野田義和東大阪市長、東大阪市マスコットキャラのトライくん

竣工式で同社の奥山淑英社長は、「東大阪市のこのエリアは土地の制約を受けるため、ロータリーラックを導入して横ではなく高さ方向に収容能力を伸ばした。直近の売上高は年間396億円だが、新倉庫の稼働を機に、今後は400億、500億と売上を伸ばし、『ねじの町・東大阪』を名実ともにナンバーワンにしていきたい」と意気込み、「建設にあたって、昨年の非常に暑い時期から作業していただいた関係者の皆様に感謝したい」と述べた。

竣工式には野田義和東大阪市長も出席し、地域産業の発展に寄与する同社の新たな門出を祝った。

日本産機新聞2025年11月5日号

[ ニュース ][ 商社 ][ 日本産機新聞 ][ 砥石・鋲螺 ] カテゴリの関連記事

経済産業省  航空機武器産業課 航空機部品・素材産業室  西山  正室長に聞く【特集:航空機産業-アジアの需要を掴む-】

供給網の強靭化、重要性高まる 経済産業省は2024年4月に「航空機産業戦略」を策定し、今後の方向性を打ち出した。成長のカギの一つとして挙げるのが、サプライチェーン(供給網)の強靭化。安定供給を実現するため、国内に加え、海 […]

航空機部品メーカー・オオナガの取り組み【特集:航空機産業-アジアの需要を掴む-】

ベトナムの格安航空会社(LCC)がボーイングに200機を発注するなど航空機の需要が急拡大しているベトナム。旺盛な航空機の需要増に合わせ、欧米の航空機や部品メーカーが現地でのサプライヤー開拓を進めている。ベトナムで航空機部 […]

航空機産業を支える注目7社の生産財【特集:航空機産業-アジアの需要を掴む-】

アジアでは新興国の人口増加や経済成長、インフラ需要などに伴い、航空機産業は今後さらなる伸びが期待されている。政府もこうした需要拡大を見込み、アジアでの航空機産業へのサプライチェ—ン参画を強化するため、補助金や官民連携など […]

トピックス

関連サイト