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OMJCリレーインタビュー ユニオンスチール 社長(OMJC会計) 川口 智大氏
1974年生まれ、大阪府八尾市出身。大手門学院大学を卒業し98年、トラスコ中山に入社。2001年ユニオンスチール、05年常務、07年専務、09年社長に就任。趣味はゴルフ、ドライブ。尊敬する人は父で相談役の川口正太氏。好きな言葉は自然体。
周りの人から温和ですねとよく言われます。生まれつきの性格なのでしょうか。学生の頃から優しいイメージで見られることが多くて。初めて就職したトラスコ中山でも、東京配属の関西出身者のなかでなぜか僕は関西弁を恐がられることなくすぐに同僚や先輩と馴染めました。
でも、そういう印象とは相反して実はイライラすることがよくあるんです。レストランで接客がずさんだったり前を走る車があまりに遅かったりすると苛立ってしまう。けれど、そんなときにもイライラを表情に出さない。心を落ち着かせるようにしている。だから余計に温和だと思われるのかもしれません。
イライラを表情に出さなかったり、心を落ち着かせようと心掛けているのには、ひとつのきっかけがありました。専務のとき、期待していた若い社員が自主退職しました。理由を聞くと「次々と与えられる課題に応えられない、責任に耐えられない」ということでした。別の社員からは「社員の多くが、常に高い目標を目指し厳しく指導する僕の顔色を覗って仕事をしている」とも聞きました。
当時の僕は、いずれ父(川口正太相談役)から経営を引き継ぐという意識が強くなり肩に力が入り過ぎていました。技術者で職人肌の父は技術で社員から信頼され、ときに厳しい口調で指導することもありました。それを経営者としてあるべき姿と思い同じ方法を倣いました。
けれど、それが原因で社員を委縮させ自信を失わせることになった。父のやり方を真似なくてもよかったし、僕の経験したやり方を押し付ける必要もなかったんです。
それからですね。イライラを表情に出さないようにして心を落ち着かせようと心掛けるようになったのは。そして社員がどう考えているのか聞き、理想をすぐに求めないようにして、じっくりと時間をかけて課題を解決するようにしました。
僕は2009年に社長になり、まだまだこれからです。経営者として、そしてひとりの人として将来は、物事に動じないどっしりと構えられるようになりたい。
※OMJCリレーインタビューは前走者が次走者にインタビューのテーマを投げ掛け、バトンをつないでいきます。次回は会計の大西忠樹氏(大西測定社長)。前走者・川口氏の質問は「結婚して変わったことは?」。
日本産機新聞 平成26年(2014年)7月25日号
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