2025年12月12日(金)

NKE 軽量・高把持力を両立した次世代モデル

搬送機器や自動化機器の設計・製造を手掛けるNKE(京都市伏見区、075・931・2731)は9月1日、産業用ロボットや自動化ラインに革新的なエアチャック「Ultra Forceシリーズ(ウルトラフォース)」を発売した。日本初となる新機構により軽量・高把持力を両立した次世代モデル。軽量化でロボットの可搬質量制限の幅を拡大できるほか、ロボット動作の安定、タクトタイム短縮、エア消費量の削減、設計の自由度拡大など製造現場の課題解決を訴求する。

昨今、人手不足でロボットの活用が増える中、製造現場ではロボットの可搬重量制限によりエアチャックの質量・把持力を考慮してロボットを選択しており、より小型・軽量かつ把持力を発揮するエアチャックの開発が求められていた。

同製品は日本初の革新的機構『シーケンスシリンダ機構』(特許登録済)を採用。ワンポートのエア駆動による2段階制御で、ワークを掴むまでは「フィンガー駆動用小シリンダ」で最小限のエア消費量で動作し、把持後は「高グリップ発生用大シリンダ」で強力なグリップ力を発揮。

さらに、本体の小型・軽量化で製品質量を従来機種の3950gから1580gへ大幅な軽量化を図り、エア消費量やCO2排出量を約1/2に削減。小型・軽量かつ高い把持力と省エネ性能を両立し、従来機種に比べGPI(把持性能を示す指標)で3倍以上の高い性能を実現した。

これにより、課題だったロボットの可搬質量の制限の幅を拡大し、従来ロボットで重いワークの移載も可能。ロボット動作のブレ抑制、安定性も向上したことでタクトタイム短縮にもつながる。

本体の小型化で装置全体のレイアウト自由度向上、ロボットアームへの搭載性にも優れるほか、高い環境性能でライニングコスト低減やESG評価向上にも貢献できる。

日本産機新聞2025年9月5日号

[ メーカー ][ 伝導装置用品 ][ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

オーエスジーダイヤモンドツール コーポレートサイトを一新

オーエスジーダイヤモンドツール(滋賀県高島市、0740・22・2415)は、11月17日から、コーポレートサイト(https://osg-diamond.co.jp/)を全面的にリニューアルした。 同社のダイヤモンド切削 […]

ムジンダー AI営業ロープレを開発

新入社員の教育やクレーム対応など 外観検査システムなど手掛けるスタートアップ企業のムジンダー(名古屋市昭和区)は、新たなプロジェクトとして生成AIを活用した営業ロールプレイング「DARUMA&」を開発し、新人や若 […]

中小企業が導入しやすい自動化技術目立つ【MECT2025総集編】

自動化の新技術が注目されたメカトロテックジャパン(MECT)2025。なかでもひと際目立ったのが、中小企業が導入しやすい自動化技術だ。少ない台数のマシニングセンタ(MC)の生産管理をしたり、手頃な価格でワーク自動交換装置 […]

トピックス

関連サイト