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ブラザー工業 寺倉 達雄執行役員「40番加工機の市場シェア獲得へ」【特集:メーカートップインタビュー】
アフターサービスも強化

昨年を振り返って。
EV車や半導体、FA関連など外需を中心に緩やかに回復しているが、国内は設備投資が遅れている。今期は前期比3割増を目標にシェア拡大へと突き進みたい。
主な取り組みは。
今春、SPEEDIOのSシリーズとUシリーズに高剛性主軸の採用や加工エリアを拡大した新モデル投入に加え、需要が高まる変種変量生産に対応する100本マガジンやパレットチェンジャーも発表した。これまでユーザーは多品種小ロット生産分野で40番加工機を選択してきたが、30番加工機へ置き換えてもらえる可能性も高まる。当社テーマの『無駄なく削れ』の通り、高生産性、コンパクト、段取り時間削減の強みを活かしつつ、40番加工機が持つ市場のシェア獲得を目指す。
ターゲット市場は。
注目は医療機器分野だ。ステンレスやチタンなど多品種小ロット生産するユーザーが多く、5軸加工機Uシリーズや複合加工機Mシリーズを提案するほか、半導体関連のバルブや治具、検査器具など後工程分野、自動車ではアルミ部品のケース物やポンプ部品も想定する。
国内の販売戦略は。
販売網強化を図るため、代理店会「SPEEDIO会」に続き、有力販売店で構成する販売店会を立ち上げ、勉強会や懇親会を通じて国内の販売体制を一層強化するほか、販売促進策として省エネや中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)の活用で、新規ユーザーの開拓に注力したい。
重要性が増すアフターサポート体制は。
アフターサービスの一環で遠隔保守サポートサービスを開始した。サポートユニット(後付け可能)を搭載し、クラウド経由で稼働状況のモニタリングやデータ分析で予知保全につなげるほか、24時間コールセンター対応、48時間内復旧(達成率90%以上)など、アフターサービスに不安を持つユーザーに安心して活用頂ける環境を整えている。
日本産機新聞2025年8月20日号
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