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機械工具商社上場9社の第2四半期決算
通期見通し 2社上方修正
機械工具商社上場9社の2017年4〜9月の決算(トラスコ中山は1〜9月)が出そろった。好調な自動車や半導体関連産業を中心に幅広い産業で設備投資が活発に動いた。工作機械や自動化設備などの受注が好調だったことや、それに伴い工場稼働率も回復し、切削工具や周辺機器なども堅調に推移したことが影響し、全社が増収となった。通期見通しでは全社が増収とし、2社が上方修正するなど、下期も堅調さを維持しそうだ。
全社増収幅広い産業で需要拡大
日本工作機械工業会によると、17年4〜8月の累計販売額は4659億円と前年同期比で21.0%増加。需要増大が見込まれる半導体関連産業やロボット関連産業、自動車産業のほか、一般機械産業など幅広い産業で設備投資が拡大し販売を押し上げた。この影響で、山善やユアサ商事、フルサト工業の工作機械部門は大きく売り上げを伸長。山善の機械事業部では前年同期比37.1%増となったほか、フルサト工業の工作機械事業では同22.4%増加となった。
工場稼働率が回復し、工作機械の周辺機器や切削工具、測定工具のほか、マテハン機器や制御機器、ロボットなどの自動化設備なども堅調に推移した。山善の機工事業部は同9.3%増の881億円、ユアサ商事の産業機器部門は同6.1%増の338億円となった。また、NaITOは主力の切削工具が同9.2%増の111億円となったほか、同じく切削工具が主力の大阪工機では同13.0%増の72億円となった。
さらに、好調な半導体関連産業の需要を取り込んだのが、伝動機器や装置部品などをメイン商材とする日伝と鳥羽洋行だ。日伝は、売上高580億円で同16.6%増加。鳥羽洋行では、半導体や電子部品、車載部品関連の得意先向けの販売が増加し、同32.1%増の139億円となった。
ネット通販や電子購買向けが好調だったのがトラスコ中山。eビジネスルートは、同27.4%増加の176億円と売上全体の約15%を占めるまでに成長した。
通期見通しでは、NaITOが従来予想から9億円積み増し前期比4.2%増の453億円としたほか、鳥羽洋行も同14.9%増となる255億円に上方修正した。NaITOの坂井俊司社長は「切削工具のほか、設備や装置も動いており、下期も堅調さを維持すると見ている」とした。
各工業会も見通しを上方修正しており、日本工作機械工業会は17年の受注額見通しを年初の1兆3500億円から1兆5500億円に見直したほか、日本機械工具工業会も17年度の生産高見通しを6.9%増の4737億円に修正した。
良好な市場環境が続くという見通しのなか、ある工作機械メーカーは「地政学的リスクなど不確定要素も少なくない」と話す。下期はこうした動向にも注視しながら、いかに需要を取り込んでいくかが業績拡大の鍵となりそうだ。
日本産機新聞 平成29年(2017年)11月20日号
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