2026年11月6日(金)

象印チェンブロック、鉄道保守の省力化に照準 マテハン技術はここでも活きる

チェーンブロックやホイストを手がける運搬機器メーカーの象印チェンブロック(大阪府大阪狭山市)は、インテックス大阪で5月27日から29日まで開催された「第2回 鉄道技術展・大阪2026」(主催・産経新聞社)に出展し、鉄道メンテナンス向け製品を提案した。

同社が訴求したのは、重量物を安全かつ効率的に扱うマテリアルハンドリング(マテハン)技術だ。鉄道インフラの維持・更新需要が高まるなか、保守・点検現場では作業負担の軽減や省力化が課題となっており、長年培ってきた運搬機器の技術を鉄道分野に展開する。

ブースの目玉の一つとなったのが「象印パワーホイストマン EHM-49」。電動ドライバーを本体に接続することで荷の巻き上げ作業を電動化できるポータブルホイストで、新たに定格荷重490kgモデルをラインアップに加えた。従来の125kg、200kg、380kgモデルに続く最大容量機種として6月1日に発売した。

従来の定格荷重125、200、380㎏に加えて490㎏のモデルを6月1日に発売した

本体重量は5.3kgと軽量で、ハンドチェーンを使用しないため、狭小空間や低空頭の現場でも扱いやすい。保守・点検作業など、作業スペースに制約のある現場での活用を見込む。

保線作業向け製品としては「象印レールリフター」を展示した。線路の持ち上げ作業に使用する機器で、回転式ハンドルによる巻き上げ・巻き下げに加え、レール山越機上での左右移動にも対応する。

レールリフターは同等クラスの他社製品と比べ20%の軽量化を図り、取り回しがしやすい

同製品は同等クラスの他社製品と比べ約20%の軽量化を実現。最小破断応力1000N/㎟以上の高強度チェーンを採用しながら、チェーン線径を細くすることで本体の小型・軽量化を図った。自重は14.9kgで、作業者の負担軽減にもつながる。

会場ではこのほかレールジャッキなども参考出展し、鉄道メンテナンス向け製品群を幅広く紹介した。

参考出展されたレールジャッキは年内の発売を目指す

同社大阪営業所の大森宗和所長は「今回展示したパワーホイストマンについても、より定格荷重の大きいモデルを求める声をいただいた。今後も現場ニーズに応える製品開発を進めていきたい」と話した。

展示会には3日間で2万3099人が来場した。鉄道保守の省力化や安全性向上への関心が高まるなか、同社は運搬機器メーカーとして培った「持ち上げる」「運ぶ」技術を武器に鉄道分野での提案を強化する考えで、来年11月に幕張メッセで開催される「第10回鉄道技術展2027」にも出展を予定している。

日本産機新聞ウェブ

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