2026年9月30日(水)

広商NEXUS「部品加工会社をM&A」【特集:激動の時代に挑む販売店】

技術強化で新たな価値/新市場・新規開拓に

モノづくり現場の課題解決を事業テーマに掲げる広商NEXUS(名古屋市昭和区)は自動車部品のアルミ切削や鋳造品の仕上げ加工など試作部品加工を得意とする切削加工メーカー・エムエスケー(愛知県岡崎市)をM&Aし、切削加工分野の技術力を高めることで新たな市場や顧客の開拓を進めている。

「昨今、自動車産業は100年に一度の大転換期を迎えており、既存の顧客も大きく変化しようと動き始めている」と話すのは林龍一社長。同社はエンジン部品などを手掛ける大手自動車部品メーカー向けに、研削/切削工具、加工品、設備、工事など幅広い事業を展開。

アルミなど高難易度な加工を手掛ける

直近は商社の調達力に加え、治具や装置の設計・組付、検査体制を構築するなど商社の新たな価値創造に努め、異物混入対策、設備移設工事、自動フォーミング機の設計、ユニット治具の外注化、IoT導入などユーザーの生産効率・作業環境の改善をサポートしてきた。

同社が次に求めたのが『切削加工』の技術力で、白羽の矢が立ったのがエムエスケーだ。自動車のアルミ製ハウジング部品の総切削加工など高難易度な加工を中心に自動車部品メーカーの試作品を多く手掛けた実績を持ち、5軸加工機やパレットチェンジャーほか、充実した設備で多品種小ロットの部品加工を手掛ける。

M&Aの狙いについて林社長は「当社の顧客は量産品の生産現場であり、エムエスケーは試作・開発をメインとしている。両社が力を合わせることで顧客の今後のニーズを把握し、モノづくりの上流から下流まで一気通貫で提案することが可能だ」とし、加工需要を含めた新たなニーズの取り込みや自動車の内燃機関以外の市場開拓につながると期待する。

また、様々な市場・分野に裾野を広げるため、デジタルマーケティングを強化。自社サイトの刷新をはじめ、インスタグラムなどSNSを含めた対外発信を強化している。「SNSで自社の情報を発信することで、製造業との交流、企業間の仲間も増えてきた。こうした新しいつながり、輪を広げながら様々な企業のモノづくり現場の課題解決ができるようにしたい」と語るのは管理部・広報チームを率いる堀将隆チームリーダー。

今年はデジタル発信ほか、ものづくりワールドなどリアル展示会に出展。広報チームの強化を図りながら認知度向上を急ぐ。林社長は「技術力を強みに顧客の層を厚く広げることで持続可能な企業を目指したい」。

林  龍一社長

本社:名古屋市昭和区吹上町1-57

電話:052・741・4590

代表者:林龍一社長

創業:1948年

従業員:46人

事業内容:研削/切削工具、加工品、設備、工事。

日本産機新聞2025年10月20日号

[ 商社 ][ 日本産機新聞 ][ 機械工具業界の出来事 ][ 特集 ] カテゴリの関連記事

タンガロイとNTKカッティングツールズが合併へ

存続会社はタンガロイに タンガロイ(福島県いわき市、0246・36・8501)とNTKカッティングツールズ(愛知県小牧市、0568・76・1270)はこのほど、2027年1月1日付で合併すると発表した。存続会社はタンガロ […]

ジェイテクト レーザークラッド複合研削盤など2機種を新発表

ジェイテクト レーザークラッド複合研削盤など2機種を新発表

表面処理から仕上げまでを1台で ジェイテクトは4年ぶりとなる新しい加工機を発表。レーザークラッド工法による表面被膜形成機能を搭載した複合研削盤「LC2000」と、大型円筒研削盤「G5 Series」の2機種で、10月26 […]

ユニソルホールディングス・古里  龍平社長「新中期経営計画を発表」【この人に聞く2026】

ユニソルホールディングスは、7月9日に新中期経営計画「UNISOLⅡ」(2027〜29年)を発表した。21年10月にフルサト工業とマルカが経営統合し、フルサト・マルカホールディングスが誕生。10年後(32年)のありたい姿 […]

記事ジャンル

関連サイト