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ミスミグループ本社 自販機で間接資材の調達時間7割減
ミスミグループ本社は4月から、自動販売機による間接材の調達コストを削減するサービスを開始した。ユーザーの工場に自動販売機を設置し、発注頻度の高い商品を中心に販売する。発注や在庫の手間、不正な商品の購入防止につなげる。間接材に関わる調達のトータルコストを最大で7割削減できるという。ターゲットは100人以上の量産工場を想定している。
在庫、発注、管理、不正レス
サービス名称は「MISUMI floow(フロー)」で、自動販売機は自社開発した。設置や導入コストは無料。商品は全てミスミの在庫として扱い、購入した時点で売上を計上する仕組みとした。1カ月後にまとめて請求する。
自動販売機は重量センサタイプとロッカータイプの2つをそろえ、1つ最大60の商品が収納でき、組み合わせによっては拡張も可能。購入履歴データを分析し、購入頻度や調達に関して、さまざま提案も行う。

自動販売機に入れる商品はミスミが扱う約3000社のブランドが対象で、ユーザーと相談して決める。商品は購入頻度に応じ3段階に分類。自動販売機に入れる商品は手袋やマスク、消耗品など高頻度品を想定。中頻度品は定期配送で供給し、購入が少なく不定期な都度商品は従来のECサイトでの購入を提案する。
専任者を配置したのも特長で、急な問い合わせや都度商品にも対応できる仕組みを構築した。商品の補充はミスミの物流ネットワークを生かし、ミスミ自身が行う。
ユーザーは在庫を持つ必要がなく、見積もりや発注など間接業務も不要になる。購入履歴をデータ管理するため在庫管理もいらなくなるほか、履歴も可視化でき、不正な購入も防ぐことができる。こうした手間を削減したことで、先行導入していたユーザー5社の試算では、平均で1656時間かかっていた間接資材の調達が437時間の7割減になったという。
1社当りの売上目標金額や、全体の売上目標は公表していないが、ターゲットを「量産工場がメインで100人以上の規模」(Factory—MRO企業体の馬場隆社長)を想定している。
自動販売機による工場での販促は海外では広く広まっている。同社でも「先行する中国では約400工場、1500台以上が稼働している」という。馬場社長は今回のサービスについて「間接材の調達は少額商品が多く、直接材に比べ、DXが進んでいない。改善に手が回らない間接材の調達にかかる手間をミスミが担うことで、在庫、発注、管理、不正レスを実現したい」としている。
日本産機新聞 2025年5月5日号
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