2026年11月3日(火)

ブレない判断軸を持つ 安易に妥協せず第3の案を −仕事考−

社長の仕事は「決断」

「社長は、決めることが仕事」と言うのは、ある金型メーカーの社長(51歳)。好不況に関わらずコンスタントに設備投資をし、コロナ禍で受注が激減しても、社員を減らさず黒字を継続している。「会議は時間の無駄なので殆どしない」とも。

「本当に会議を開かないのか」と念を押すと、「社員からの提案や陳情はいつでも受け付けており、内容を聞いて決断する」という。「但し、『どうしましょうか?』というような、何の考えも持たない相談は受け付けない。会議をしても、決まらない会議なら時間の無駄」と付け加えた。

もちろん、即決できる内容と、時間を掛けて検討したり調査したりしないといけない内容は、できるだけ早く決めるように心掛けている。得意先からの要求や現場の改善、工程の見直しなどに関するものは、ブレない判断軸を持っているから即決できる。決断を先延ばしにし、その間に傷が大きくなってしまう可能性のある場合はその場で決める必要がある。リスクをよく意識し、想定した上で、すぐに動いた方が良さそうであれば、多少のムダを覚悟の上で即決する。ただ、その場の雰囲気やプレッシャーに流されて決めると、ムダに部下を振り回してしまうことになるので要注意。そのために、ブレない判断軸が必要と説く。

では、ブレない判断軸とはどんな視点なのか。

・お客様視点で考える。

・目先のことで考えず、長期を見据える。

・そもそもの目的とズレていないかを確認する。

・放置した場合のリスク、決断したときのリスクを想定する。

・失敗しても、勉強代くらいで考えられる範囲かどうかを読む。

・投資対効果で考え、効果が見えない場合はやらない。

などが考えられる。自分なりの判断軸を持っておきたい。

注意したい事は、品質を向上したいがコストがかかるというようなケースがある。その時に、品質の向上が至上命題であれば、安易にコスト面で妥協するということになりかねない。だが、安易に妥協するのでは無く、品質とコストの両方を追求するために、第3の案を探し、絞り出すべき。職場、事業が、そして社員が強くなれる。

社長やリーダーの判断軸は、社員にも伝染する。また、そうあって欲しい。不確実な時にあっても一致団結に繋がる。

日本産機新聞 2021年3月5日

[ コラム ][ 仕事考 ][ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

三菱マテリアルとMOLDINOが国内販売事業を統合

10月に新会社設立 三菱マテリアルとMOLDINOは切削工具の国内の販売事業を統合する。10月下旬に新会社を設立し、両社の販売部門を集約する。ブランドはそのまま継続し、営業拠点の効率化や営業ノウハウの共有化を進め、提案力 […]

テクノメッセ東大阪に過去最多の107社・団体が出展

テクノメッセ東大阪に過去最多の107社・団体が出展

第39回東大阪産業展「テクノメッセ東大阪2026(主催:東大阪商工会議所 産業展実行委員会)」が11月4~5日、マイドーム大阪1階展示場(大阪市中央区)で開かれる。過去最多となる107社・団体が出展。モノづくりのまち、東 […]

JIMTOF2026が10月26日に開幕 世界から1134社が東京ビッグサイトに集結

国内最大の工作機械見本市「JIMTOF2026(第33回日本国際工作機械見本市)」が10月26~31日の6日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれる。工作機械や切削工具、周辺機器、ソフトウエアなどの最新製品が世界中 […]

記事ジャンル

関連サイト