2026年9月30日(水)

小林機械「中古市場の需要を掴む」【特集:激動の時代に挑む販売店】

「中古機械や古い機械を大事に使うのがカッコよくないですか」—。あるユーザーの若い技術者の言葉だ。中古機械はコストの優位性に注目されることが多いが、最近ではSDGs(持続可能な開発目標)の観点から「機械を大事に使いたい」という声が増えている。

そんなニーズが多様化しつつある中古市場で存在感を高めているのが、中古機械をメインに扱う小林機械だ。展示場には常時1500台の機械を展示し、技術や販売力を武器に、中古市場の需要を開拓している。

常時1500台の機械が並ぶ展示場

創業は1991年。大阪で父親の中古機械商社で修業した小林良文社長が21歳の時に、群馬県で立ち上げた。「50坪ほどの倉庫で始めた」そうだが、順調に拡大。現在は埼玉県に延床面積で19200㎡、群馬県に9600㎡の展示場を持つ。展示機は工作機械や測定機、ロボットなど約1500台で、在庫額は10数億円に上るほか、10万点を超えるバイスやツーリングなどの中古工具も展示している。

成長した理由の一つが品質へのこだわりだ。同社から機械を購入する部品メーカーの社長は「中古は買ってみるまで分からないことが多い。しかし同社の機械は品質が高く安定していて、安心して購入できる」という。

それを支えるのが技術力。従業員の半数の35人が機械のセットアップや解体まで行える技術者。そのうち10人は電機や機械の専門家、キサゲ技術者で、機械のメンテナンスやオーバーホールまでできるという。

その技術力は高く、「時には自らが販売していない機械や海外製でメンテナンスしづらい機械の修理を請け負うこともある」(小林社長)という。

技術力に加え、これだけの機械台数をそろえられるのは、大半が機械工具商ルートで販売していることにある。「ユーザー直販は少なく、機械工具商の競合にならないので、安心して販売してもらえるし、全国の機械工具商から中古機械の情報を紹介してくれる」と話す。

購入方法でも工夫を凝らす。リース会社と協力して、500万円以下の簡易審査で可能な割賦やリースプランを用意。中古機械を定額で使えるサブスクリプション(従量課金制)など多様な購入方法も提供している。

今後は「地方からの問い合わせや展示品を見たいという声も多い。そのために関西以西にもメンテナンス機能を持った展示場を開きたい」とし、販売エリアを広げていく考えだ。

小林  良文社長

本社:群馬県館林市赤生田本町3831-2

電話:0276・74・4406

代表者:小林良文氏

創業:1991年

従業員:70人

事業内容:中古工作機械・工具の販売及び買取、付帯業務。

日本産機新聞2025年10月20日号

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