アイデアを否定しない 「部で市場調査やプロモーションを重ね、ヒットを目指し、考えた新商品の企画を役員に認めてもらい実現すること」。ある商社の商品開発部(仮称)の部長は自らの責務についてそう話す。部の代表者として部下の夢( […]
この人に聞く2016
APT 井上 良太社長
自動倉庫の維持費削減
APT(千葉県千葉市、043・350・0581)は、自動倉庫の最適な運営をコンサルティングしたり、保守、管理などを手掛けたりする自動倉庫専門のシステムエンジニアリング会社だ。独自開発した管理システムで、「メーカーに依存しない自動倉庫の運用」を実現し、リニューアルやメンテナンス費用の削減を提案している。
「自動倉庫の運用で困っているユーザーは非常に多い」と話すのは井上良太社長。今まで自動倉庫は、定期点検や、部品交換、ソフトの更新など莫大な維持・管理コストがかかるという問題があった。加えて、「各メーカーは自動倉庫の仕組みを独自のシステムで構築し、『ブラックボックス化』していることが多い」という。そのため、納入メーカーしかメンテナンスできず、内製化はもちろん、相見積での比較ができないなど費用の妥当性が判断できなかった。
そこでAPTでは、創業から30年以上、自動倉庫の管理制御システムを手掛けてきたノウハウを活かし、各メーカーの「ブラックボックス」を解析。独自で開発したパッケージシステム「WACS」や、制御装置「AC-ONE」を使って、通信仕様や制御装置などの情報を全て開示し、使用部品も汎用化した。メーカーへの依存度を低下させたことで、従来に比べて、リニューアルやメンテナンス費用の大幅な削減が可能になるなど、これまでに600社以上の実績を持つ。
井上社長は「それぞれのユーザーに合ったきめ細かい提案ができる」とコストだけでなく、サービス面でも同社の強みを挙げる。全国に約15社の協力会社を持つほか、稼働状況を遠隔でモニタリングするなどトラブル発生時に迅速に対応できるサービス体制を整えている。
現在はリニューアルがメーンだが、将来的には「システムだけでなく、マテハン機器メーカーとしても取り組み、新設のニーズにも対応していきたい」とソフトとハードの両面で総合的に自動倉庫の効率化を提案する考えだ。
機械工具流通業界に対しては、「自動倉庫で困っているという現場はまだまだ多い。案件があれば、ぜひ相談してほしい」と呼びかける。
日本産機新聞 平成28年(2016年)2月15日号
今年3月、THKの子会社で伝導機商社のトークシステムの社長に就いた林田哲也氏。THK入社後すぐに、創業者の故寺町博氏の秘書を経験。その後、約20年に亘り、中国、欧州などでTHKの海外展開を担ってきた。トークシステムの社長 […]
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