2026年9月10日(木)

冨士精密 テクニカルセンターを開設

ゆるみ・締付けなど実証実験

様々な産業に欠かせないパーツである「ゆるみ止めナット」メーカーの冨士精密(大阪府豊中市、06-6862-3112)はボルト・ナットのゆるみや締付けの実証実験ができる施設「テクニカルセンター」を開設。ボルト・ナットの使用環境を再現できる設備導入を進め、ゆるみ止めナットの評価試験やボルト・ナットを組み込んだ製品など様々な顧客ニーズに対応できる環境を整えたことでユーザーの課題解決に取り組んでいく。

同社はテクニカルセンター開設にあたり、様々な試験機を取り揃えた。まずは上下に振動を加え、ゆるみ止め性能の判定、比較を行うNAS式高速ねじゆるみ試験機を3台導入。専用の振動試験室を設け、NAS3350(米国航空宇宙局規格)仕様で、M4~M36まで試験が可能だ。ボルト・ナットを組み込んだ大型製品にも対応する。また、ドイツ工業規格に準拠したユンカー式ねじゆるみ試験機も揃える。

さらに、ねじ締付け特性試験機とアムスラー引張万能試験機3台を導入。ねじ締付け特性試験機はボルト・ナットの締結に関する特性値を計測する。

また、アムスラー引張万能試験機はデジタル制御の最大荷重50tまで対応する大型試験機を設置。タッチパネル式で高精度な応力制御・ひずみ制御試験が可能に。そのほか、最新の蛍光X線膜厚計、画像寸法測定器やマイクロスコープ、ロックウェル硬度計、コントレーサー、樹脂やカーボンに対応する3Dプリンタ、汎用旋盤、フライス盤、電気炉、打ち合わせルームなど各種設備を整え、顧客の要望に応える。

「サービス体制を充実させたことでボルト・ナット試験から特殊な治具を設計し、規格外の試験まで柔軟に対応できる」とテクニカルセンター課長代理の横田諭志氏は話す。同社の製品は二輪や建築、道路(インフラ)など幅広い分野で使用され、組み合わせるボルトやナットの強度、表面処理など使用条件によって最適な締付けトルクも変化する。そうした課題に対し、実証実験を行い数値化することで、最適なトルク値や課題解決を提案することができる。

今後についてテクニカルセンター次長の山口栄二氏は「試験の様子を遠隔でモニタリングできる環境も整え、幅広い要望に応えたい。次は商社やユーザー向けの勉強会や見学会も同施設内で行い、座学だけでなく体感できる場として活用したい」と語った。

日本産機新聞 2022年10月20日

[ ニュース ][ 会社移転・新設 ][ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

機械工具上場商社2026年4-6月決算 全社が増収、半導体装置向け設備・工具の需要拡大

5社が業績予想を上方修正 機械工具上場商社の2026年4‐6月期決算は、全社が増収だった(トラスコ中山、ユニソルホールディングス、MonotaROは1‐6月期、NaITOは2‐4月期)。半導体製造装置向けの設備や工具需要 […]

AIロボットをもっと身近に 大阪で垣根を超えて技術を磨く勉強会

誰でもAIとロボットに触れ、語り合える場をつくろう——。8月20日、グランフロント大阪北館(大阪市北区)の関西電力エナレッジで「AIロボット持ち込み勉強会」が開かれた。会場にはロボットエンジニアから、ロボットを自作する個 […]

根幹探り重い問題から手をつける【現場考】

納期遅延が頻発、乱雑な現場、人手も足りないー。そんな工場を数年で立て直した40代の工場責任者に話を聞く機会があった。「当初は何から手を付けてよいか分からない状況だった」という。 まず取り組んだのが現状把握。課題を掴むため […]

記事ジャンル

関連サイト