2026年7月11日(土)

機械や自動化投資好調 ー機械工具上場商社2022年4–6月期決算ー

機械工具上場商社の2022年4-6月期決算(トラスコ中山、フルサト・マルカホールディングスは1-6月期、NaITOは3-5月期)が出そろった。工作機械は好調を維持し、自動化投資も堅調に推移したため、機械や設備に強い商社は増収を記録。一方、自動車メーカーの工場が一時停止した影響などから、切削工具は少し停滞した。足元では工作機械や自動化投資は好調を持続しており、全社期初の見通しを変更していない。しかし部品不足による納期遅延を課題とする声が多い。

工場停止で工具は停滞

昨年以降続く工作機械の高原状態の影響を大きく受けた4‐6月期決算。工作機械を主力とする商社は増収を記録した。ユアサ商事の工業機械部門の売上高は251億円と前年同期比で41.8%増となったほか、山善の機械事業部の売上高は334億円と15.6%増加した。半導体関連の需要の拡大や、脱炭素につながる投資が伸びたほか、事業再構築などの補助金効果が大きく影響した。

物流関連や食品業界での自動化投資も好調を維持した。食品関連の展示会に出展するなど省人化・省力化を強化した、日伝の売上高は321億円と12.8%増加。同じく、自動化設備などに注力する、鳥羽洋行も好調だった前年同期を微増ながら上回った。

一方で、決して低い水準ではないが、少し停滞したのが切削工具。半導体関連向けなどの需要は底堅かったが、自動車関連の需要減が響いた。特に、半導体や部品不足のために、トヨタ自動車が4月に5工場7ラインを停止させたことなどが影響した。

切削工具を主力とするNaITOの売上高は101億円で1.1%減収となった。切削工具の売上高は54億円と4.1%増加したが、測定機器や工作機械の納期遅延が影響し、マイナスとなった。Cominixの売上高は68億円と7.4%増加。円安の影響で海外事業が好調だったためで、切削工具は39億円とほぼ横ばいだった。

今後の動きはどうか。工作機械や自動化投資も底堅く、値上げも効いてきそうで、全社期初に発表した見通しを修正していない。日本工作機械工業会の7月の受注では自動車関連が3カ月ぶりに130億円を突破。稲葉善治会長は「電動車関連の需要がこれから強くなる」とみる。切削工具も10月以降に多くのメーカーが値上げを発表しているため、売上増につながる可能性が高いという意見が多い。

ただ、懸念は部品不足だ。ある機械商社の幹部は「機種で異なるが、平均3~6カ月の納期だったものが、8カ月を超えるものが出始めている。そうなると、今期中に売上が上がらない」と話す。部品不足への対応や、商品をいかに調達するかがカギとなりそうだ。

MonotaROは2ケタ増

ネット通販2社の決算(MonotaROは1‐6月期)は大きく分かれた。製造業向けが主力で、海外も多いミスミグループ本社は、中国各地のロックダウンで、自動化投資や工場の稼働率低迷が響いた。それでも売上高は931億円と2.4%の増収を確保した。

一方、製造業だけでなく、ターゲットが幅広いMonotaRO(1‐6月期)は、19.6%増の1098億円と2ケタ
上の成長を継続している。

日本産機新聞 2022年9月5日

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