2025年12月1日(月)

【メーカートップインタビュー】サンドビック/髙宮 真一カンパニーバイスプレジデント「アルミ加工の対応強化」

電気自動車の増加によって、製造業は大きな変革期を迎えている。部品点数の減少はもとより、エンジンなどこれまで主流だった機械加工の減少が危惧される一方で、モーターやバッテリーなど増加する部品もある。当然、機械加工を主要ユーザーとしてきた販売店も変化を迫られている。では、切削工具や工作機器メーカーはこうした変化どう見て、どう対応していくのか。今回のトップインタビューでは、切削工具と工作機器メーカーのトップに今年最も注力することを聞いた。

ラインアップ拡充へ

サンドビック/髙宮 真一カンパニーバイスプレジデント

今年注力することは。

自動車のEV化による軽量化ニーズが高まり、アルミの需要が増加する。今年はアルミ加工に関連する製品ラインアップの強化と拡販に努めたい。

拡販する製品は。

従来、特殊品だったアルミ合金専用フライスカッター「M5」シリーズを一部標準ラインアップし、今秋から販売を始める。アルミフライス加工の高生産性とバリレスの両立に取り組み、仕上げや中~仕上げ加工、ロー付多刃仕様などラインアップも拡充させる。さらに、BT40番並みのトルクや剛性を持つBT30番の小型マシニングセンタに注目が集まっており、30番加工機への対応も含め、ソリッド工具の強化も図っていく。

製品を拡販するには。

デジタル化を進め、ウェビナーやニュースレター、ウェブサイトなど情報発信を強化した。今後はリアルとデジタルを融合したスタイルが主流になるだろう。営業面もオンライン活用による打ち合わせが増えたことで効率も高まる。

代理店や販売店への取り組みは。

昨年から新しいチャンネル戦略がスタートし、地域ごとにユーザー動向をデータ分析しながら、販売店と戦略会議を開いている。地域マーケットに応じて販促活動をサポートし交流を深める形だ。さらに、販売におけるトレーニングや在庫の有無、適合チップ検索、推奨加工条件などデジタルツールの活用も促す。

今後について。

コロマントキャプトにセンシング機能を持つ「Coromant Capto 回転工具ホルダプラス」を発売する予定ほか、CoroPlusツールパス(ツールパス作成ソフト)で、ねじ切りの切りくず処理問題など課題解決を提案する。また、SDGsやカーボンニュートラルも新たな課題だ。当社チップのリサイクル率は非常に高く、今後も生産性向上を図るソリューションを提供し、CO2削減に貢献したい。

日本産機新聞 2022年8月20日

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