2026年1月2日(金)

たかが言葉、されど言葉 言い方一つで状況変わる ー仕事考ー

相手を想う日本語を

言葉は、我々人間にとって大切なコミュニケーションツール。言葉の使い方、言い方によって、自分の伝えたいことが正しく伝わったり伝わらなかったり、また受け入れて貰えたり貰えなかったりする。自分ではそのつもりがなくても怒らせてしまったり、傷つけたりもする。「言霊(ことだま)」という言葉があるくらいだ。口から一度で出た言葉は取り消せない。抑揚一つでも伝わり方が異なってくるので、相手に配慮しながら言い方を変えることが大切だ。

そこで今回は、ちょっとした言い方で状況が変わる事例をいくつか考えてみた。何気に使っている言葉が、本当にそれで大丈夫なのか、再確認する機会になればと思う。

(例1)「ご苦労様でした」はよく使われる。これは目上の人が目下の人に使う言葉。だから、上司やお客様に言う場合は「お疲れ様でした」が適当。宅配便の方に言う場合は、こちらがお客になるので、「ご苦労様」でも間違いではないのだが、「ありがとうございます」の方が気持ち良い。

(例2)「すみません」もよく使うし、便利な言葉。お礼を伝える言葉としては不適切だ。「ありがとうございます」の方が、言われた方はうれしい。混雑したところを縫って歩くときは「失礼します」など。謝るなら「すみません」「ごめんなさい」のような学生言葉でなく、「申し訳ございません」や「失礼致しました」などが良い。

(例3)「全然大丈夫です」という日本語もおかしい。そもそも「全然」は「全然覚えが無い」など打ち消しの言葉とセットになるものであり、いつも違和感を覚えている。「全く問題ありません」とか「全く差し支えありません」と使って欲しい。

(例4)「会議に出席しますか」。上司に聞くのにこれはない。出席して欲しくないけど、出席したいならしても良いよ…という言葉だ。「出ないよ」と返ってくるだろう。この場合「会議にご出席頂けますでしょうか」といった具合か。

(例5)「間違いは無いけど時間がかかる人」ではなく、「時間はかかるけど間違いの無い人」と良い点を後に付けることで、良い点が印象に残る。

先日書店に行ったときに、この類いの本がたくさん並んでいるのに驚いた。言葉は大事だとつくづく感じた次第だ。相手の気持ちを想って正しい日本語を使い、良き人間関係の一歩にしたい。

日本産機新聞 2022年8月5日

[ コラム ][ 仕事考 ][ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

構造の変化に挑む年

「好きな言葉はいくつかあるが、今回『正々堂々』を掲げたのは私の生き方であるからです。進むべき道に迷ったときこそ、より積極的で、より困難な方を選ぶ。そして、物事を判断する際には、ただ一つの『本質』を見極めることを何より大切 […]

情報は未来を描くツール【現場考】

共有で終わらせず、先を考える 自分が所属する部や課、ひいては会社がどのような方向に進むのかという未来予想図を描くことは管理職の重要な業務の一つだ。ただ、これだけ先が読めない時代に未来を描き切るのは簡単なことではない。ある […]

山善・山本猛夫記念奨学基金 今年は4名を認定

山善は、経済的な理由等により、修学困難な学生をサポートすることを目的として、「公益信託山本猛夫記念奨学基金」を1992年に設立し、委託者として支援。今年度は新たに4名の学生が新規奨学生として認定され、11月17日に認定書 […]

トピックス

関連サイト