2025年11月26日(水)

牧野フライス製作所 MC機内計測の校正装置開発

スキル不要で作業も楽に

牧野フライス製作所はこのほど、マシニングセンタ(MC)での機内計測を行うためのキャリブレーション(校正)装置「ラピッドキャリブレータ」を開発したと発表した。簡単に素早く校正作業ができ、作業者のスキルの差による測定誤差をなくすことができる。

MCで機内計測をするには、ワーク自動測定装置の校正作業を定期的に行う必要がある。ただ、校正作業は加工室内で各軸を移動させながらになるため、時間が掛かるほか、作業者によるスキルのばらつきで品質の不安定さが課題となっていた。

今回開発したラピッドキャリブレーションは①同製品をテーブルに設置する②基準工具をゲージ品の中心にセットする③専用マクロプログラムを実行する—の3工程で簡単に校正作業ができる。作業時間の短縮につながるほか、作業者のスキル差による品質のばらつきもなくせる。価格は18万5000円(税別)で、10月から出荷を開始し、年間300台の販売を見込む。

同社では昨年、品質向上やコスト削減に貢献するソフトや周辺機器、工具などの新ブランド「スマートツール」を立ち上げ、開発を進めている。ラピッドキャリブレーションは4つ目の製品となる。同社では「今後もシリーズを拡充していきたい」としている。

日本産機新聞 2022年7月20日

[ 日本産機新聞 ][ 測定工具 ][ 製品 ] カテゴリの関連記事

NKE 小型・軽量×高把持力×省エネを実現する最新エアチャック

自動化ラインやロボット活用に貢献 搬送機器や自動化機器の設計・製造・販売を手掛けるNKE(京都市伏見区、075・924・0653)は業界初となる革新的な二つ爪角型平行エアチャック『UltraForceシリーズ(ウルトラフ […]

全機工連 全国大会・関東大会を開催

460人が参加 自動車や生成AIの講演 全日本機械工具商連合会(坂井俊司会長・NaITO社長)は11月4日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で第45回全国大会・関東大会を開催。全国から機械工具商ら約460人が参加した […]

工作機械 25年9月度受注 11%増の1391億円を記録

内需は自動車の不調続く 日本工作機械工業会(日工会、坂元繁友会長・芝浦機械社長)はこのほど、2025年9月の工作機械受注額が前年同月比11%増の1391億4600万円になったと発表。7カ月連続で1200億円を超えた。 内 […]

トピックス

関連サイト