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【特集】微細精密切削加工PART1:日本の微細加工の強みと課題
微細加工工業会 戸田 拓夫会長(キャステム社長)に聞く
微細精密加工は日本のお家芸

微細加工工業会
微細加工を強みとする企業が中心となり、新たな産業領域を切り拓くことを目的に2018年発足した。素材や切削、金型、塑性加工、表面処理、組み立て、接合、3Dプリンティング、検査などを手掛ける約70社で運営。大手メーカー、研究機関との情報交流や展示会への共同出展など活動を展開する
日本の微細加工技術は今なお世界をリードしていると感じています。切削、金型、塑性加工、表面処理など多くの分野で日本企業が最先端の技術を持っています。そしてそれらの技術が医療機器や半導体などの技術革新を支えています。
なぜ日本は微細加工に強いのか。その一つは繊細な形状やデザインを精緻に作り上げる技能や気質が古くからものづくり業界に根付いているからです。例えば仏閣や浮世絵はとても精密で、世界から注目されています。そうした微細加工のいわばDNAが脈々と受け継がれています。
そしてその微細加工を常に追求し続ける。より微細に、より精密に。過去の成功体験に甘んじることなく新たな課題を見つけ、挑戦する。そうした飽くなき探求心とチャレンジ精神によって、世界で最先端の微細加工の技術力を磨き続けています。お家芸といわれる所以です。
ミクロンやナノの領域の微細なものづくり。それは日本のような気質を持たない中国や東南アジアの企業では難しい。中には最新の加工機や生産技術を手に入れ精密加工をする企業もあります。しかしそれは既に確立された技術。ほかの会社でも加工機と生産技術があればできるのです。
日本が目指すのは世界最先端の微細加工技術。そのためにはむしろ人が培ったローテクな技術がとても重要です。経験やノウハウを生かしてときには工具や治具を自ら作り、音や振動から最適な加工条件を導き出し、最新の機械で加工する。高度なローテクでハイテクの性能を生かすことが大切です。
微細加工の多くは、医療機器や半導体、次世代自動車、通信機器、光学機器など次の時代を拓く新製品の開発に大きく関わっています。しかし日本の微細加工企業の殆どは中小企業で、できることが限られています。そこで企業間連携が必要だと感じています。
金型や塑性加工など様々な企業が連携してチームをつくる。そうすればそれぞれの得意分野を生かし合い、単独ではできなかったスケールの大きな仕事にも挑戦できる。活躍の舞台を広げることができます。
技術交流する中で互いに刺激を受け合うことにもなります。刺激がやる気となり、新たな技術に挑戦する。互いに刺激し合い高め合い、それが技術の向上、技術者の育成へとつながっていくと思っています。
大量生産の効率を追求し続ける。そうしたものづくりは中国や東南アジアに勝てません。日本が目指すのは高度なものづくり。その一つが微細加工です。微細加工工業会は常に高みを目指し続けます。飽くなき探究心で研磨を続け世界をリードしていきます。
日本産機新聞 2022年7月5日
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