「中古機械や古い機械を大事に使うのがカッコよくないですか」—。あるユーザーの若い技術者の言葉だ。中古機械はコストの優位性に注目されることが多いが、最近ではSDGs(持続可能な開発目標)の観点から「機械を大事に使いたい」と […]
三叉路…
〇…デジタル技術はビジネスの在り様を変え続けている。テレビ会議システムは顧客との距離をなくし、AIで自動回答や出荷予測ができるようになっている。その進化は止まらないが、功ばかりではない。どんなことにも光と影はある。
〇…あるデザイン会社の社長は影の一つに「育成」を挙げる。今はアポもメール、デザインも個々のパソコンの中。「先輩の隣で電話を聞き、どう話せばアポが取りやすいかを学ぶ。手書きのデザインからは、思考プロセスを学ぶ。今はそうしたことが難しい」。
〇…製造業では、こうした課題を重く見ているのだろう。技能者の動作の動画分析や、ノウハウを「見える化」する企業が増えている。ある自動車メーカーの技術者は、こうした取り組みについて「ノウハウやカンコツを伝えるには、デジタルを活かした今のやり方があるはず」と話す。
〇…機械工具業界でも同じではないか。むしろ、アポの取り方、顧客との会話など「見て覚えること」が多いため、そうした営業プロセスの「見える化」は重要ではないか。来週には多くの若者が機械工具業界に入ってくる。そんな時だからこそ、今の時代に合った育成方法を再考したい。
日本産機新聞 2022年3月20日
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