2026年3月4日(水)

自律的な人材を求む 大谷選手だけでは優勝できない -仕事考-

大谷翔平選手は、2刀流にやり甲斐を求めてエンゼルスに入団し、大活躍している。だがスーパースター大谷選手一人では、チームは優勝できない。今回は、全社員が高度な戦力になり、生産性を向上することについて考えたい。

働き甲斐があれば人は前向きになり、業績向上に繋がり、高分配も可能になる。もちろん個々のレベルアップが重要な要素になる。

働きやすさや働き甲斐は、どのように実現すればいいか。ダイバーシティが注目されるようになって、働きやすさの実現には様々なニーズが予想される。

そもそも会社は、目的を達成するため構成する人を採用し、育て、能力開発を促がし、協働することで組織力を向上させ、目的を完遂するところにある。全員の力を足したよりも大きな力が発揮できれば、これは組織の競争力になり、テレワークなど働き方が変わってもそこは不変だろう。

一方、組織を構成する社員達は、一緒に力を合わせて仕事をする中で、チームメイトより自分がより優れた仕事をしようと競争する。職場は人材育成の場であり、競争の場でもある。ただ、成果主義の導入によって、本来の能力よりも短期的な成果を評価する傾向が強まり過ぎ、うまく育たなかった。責任を持つことを嫌う社員も増えている。このままでは社員の結束力が弱まり、働き甲斐もなくなり、働きやすさも感じなくなり、目標達成に支障をきたす。

人は、感情や意思を持っている。組織の競争力にも大きな影響を及ぼす。会社は、働き甲斐や働きやすさを提供しようと努力している。一方で働く人の考え方も変わってほしいと願う。今の仕事に対する誇りに加え、組織としての目標達成のために、自分で自分の目標を設定し、それを達成する意欲や能力、責任感を持つ自律的な人材を求める。

一方で、上司が全てを指示するのではなく、社員は尊重され、多様な意見を交わす場になれば好循環が生まれる。社員も他人の反応を怖がったり、意見が稚拙だからと恥ずかしく思うことなく、自然体の自分をオープンにできる。

企業は利益を追求するため、働く人の視点とは合致しないケースも多い。経営目標の達成と、多様な考えの社員が働き甲斐を持ち、働きやすい環境づくりの両方を追求したいものだ。

日本産機新聞 2021年10月5日

[ コラム ][ 仕事考 ][ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

大阪ユニークソリューションフェアが開催 3月5日・6日 インテックス大阪で

その手があったか! 現場の「困った」を「よかった」に変える 工作機械、周辺機器をはじめとする最新の設備・システムが一堂に会する「2026大阪ユニークソリューションフェア」が、3月5日(木)・6日(金)の2日間、インテック […]

大阪ユニークソリューションフェア 注目8社の出展製品

大阪ユニークソリューションフェアでは、人手不足、環境対応などユーザーが直面する多くの社会課題に対応する自動化や省人化、省エネなどと共に、競争力強化を実現する新しい提案・ヒントが多数披露される。中でも特に注目したい8社の提 […]

ロボット加工技術研究会 会員8社が語るロボット加工の可能性

技術を結集 市場創出へ 人手不足により製造現場でロボットを活用することは当たり前になっているが、ロボット本体や周辺技術、システムの進化でロボットの活用域が広がっている。中でも注目されているのがロボットによる切削加工、いわ […]

トピックス

関連サイト