2026年8月26日(水)

日本アイ・ティ・エフ 大型金型のコーティング加工に力

水素フリーDLC

500×500㎜、100㎏に対応

DLCなどのコーティングを手掛ける日本アイ・ティ・エフ(京都市南区、075-931-6282)が、大型金型のDLCコーティング加工に力を入れている。自動車のマルチマテリアル化などを背景に金型へのコーティングの需要が増えており、その市場の動きに応える。

大型金型への受託コーティング加工は今年4月、前橋工場(群馬県前橋市)で開始した。自動車部品のコーティング加工をしてきたコーティング設備(十数機)に加え、大型の半自動1槽式洗浄乾燥機を新たに導入。500×500㎜、100㎏の金型に水素フリーDLC「HA‐DLC」をコーティング加工できるようにした。

自動車は、複数の素材を組み合わせて最適化するマルチマテリアルが進む。その一つとしてボディや骨格に鉄より軽いアルミの採用が広がる。しかしアルミは軟質金属で融点が低いため、プレス加工を繰り返すと摩擦による熱で凝着する。

「HA‐DLC」はHv3000以上の高硬度で、密着性に優れ、摩擦抵抗減少に効果がある。金型にコーティング加工することで表面の形状を維持し、摩擦による熱を抑制。塑性加工時のアルミの凝着を抑え、生産性を高めることができる。

前橋工場(2005年開設)はこれまで、自動車部品のコーティング加工を手掛けており、その技術やノウハウを生かし金型に展開する。

浅儀典生営業部長は「得意分野や強みを生かし金型のニーズに応えていきたい。コーティング加工の品質に加え、大型金型は重量があり、取り扱いが難しいのでデリバリーや安全面などに取り組んでいかなければならない」。

日本産機新聞 2021年9月20日

[ ニュース ][ 日本産機新聞 ][ 機械工具業界の出来事 ] カテゴリの関連記事

特集 メーカートップインタビュー① 工作機械・切削工具メーカー各社に聞く今年注力すること

国内の製造業は人工知能(AI)普及によるデータセンターの需要拡大、造船業界の復活、航空宇宙・防衛産業など需要が沸き起こる一方、イラン情勢や中国との経済摩擦による原材料の高騰、供給不足など課題も浮き彫りになり、日本の製造業 […]

ブラザー工業・寺倉 達雄常務執行役員「5軸加工ソリューションの提案」【特集:メーカートップインタビュー】

欧州市場の開拓なども –現在の市場環境は。 国内の自動車産業の投資が力強さを欠く一方、半導体関連市場は活況だ。特に、AIデータセンター関連需要が伸びている。また、石英ガラスやセラミックス、樹脂加工など、加工対 […]

イスカルジャパン・岡田 一成代表「MAX OUTのコンセプトを浸透」【特集:メーカートップインタビュー】

最少資源で最大効果を創出 –今年注力することは。 依然として、素材の価格高騰が続く中、最少の資源で最大の効果を発揮する「MAX OUT/MAX VALUE」というコンセプトを推進していく。前提として、製品の「 […]

トピックス

関連サイト