2022年6月27日(月)

【Innovation!】BCP対策商品

中小製造業でも事業継続計画(BCP)に関するニーズが高まっている。水害や地震などへの対応に加え、大手ユーザーが外注先にBCPの提出を求めることが増えているためだ。BCPでは行動計画などのソフト面に加え、当然関連する機器も必要になる。では、工場でBCP対策のために常備すべき機器は何か。発電機、トランシーバ、除菌照明、LEDライト、ヘルメット、ジャッキ、コードリール、防振材の8つのジャンルに絞り、メーカー各社の製品を紹介する。

PART1:嵯峨電機工業 LEDライト
PART2:ダイキ 油圧ジャッキ
PART3:テレネット 防災用無線機
PART4:日動工業 コードリール
PART5:ハタヤリミテッド 除菌照明
PART6:枚方技研 防振材
PART7:北越工業 発電機
PART8:ミドリ安全 ヘルメット

PART1

嵯峨電機工業 「耐衝撃性、防雨性に優れる」

非常防災用照明「ストロングライトLED」

「ストロングライトLED」は非常防災用照明として開発された製品。強力な外筒カバー(ポリカーネット厚さ2.00㎜)と直管型LEDの組合せによる特殊構造で、耐衝撃性、防雨性に優れ、電源の周波数(50Hz、60Hz)に関係なく使用できる。

外面に金属を使用していないため、錆びることがないのも特長。また、軽量で運搬や取り扱いが楽な他、15台まで連結して使用することも可能。加えて、LEDのため消費電力が少なく、小型の発電機でも対応できる。

主な用途は仮設テント用照明や災害支援時の照明、各種作業時の補助照明。避難所や各種イベントなどにも最適で、全国の各区役所や自衛隊などでも備蓄されている。

オプションも豊富にラインアップする。フックホルダや専用吊り下げベルト、マグネットホルダなどと組み合わせることで幅広い用途に対応可能。また、オプションと本体をセットにした「ストロングライトLED非常用防災セット」も販売している。「非常用防災照明を多く取揃えていますので、ぜひお問い合わせください」(尾曽秀幸社長)。

PART2

ダイキ「非常時に必要な工具」

レスキューセット

地震や停電など災害時は電力がダウンしていることもあるので、倒れた棚や壁、さらには工作機械などの重量物を取り除くには、電力が不要な油圧ジャッキが必要になるケースは多い。しかも、重量物を持ち上げたり、こじ開けたりと様々な作業が必要になる。

「レスキューセット」は重量物の取除き作業で、柱や塀、鉄柵などを持上げたり、こじあけたり、広げたりするなどの作業に必要な油圧機器と工具一式をセットにした。

一刻を争う現場で、様々な作業に異なる長さのワンタッチパイプを差込むだけで簡単に接続できる。油圧ラム、ボールジョイントと、フラットベースを使用すると、傾斜物を無理なく垂直に押上げる作業もできる。また、アジャストパイプは、高さ位置が簡単に調整できる。

これらのツール以外にも、レスキューセットは、19点で構成。緊急時に使える最適な仕様で、しかも誰でも簡単に使えるような構成にしている。

PART3

テレネット「災害時、日常併用の無線機」

ハザードトーク

「ハザードトーク」は無線機の機能と、スマートフォンのような機能を併せ持つ。災害時は「つながる」無線機として、日常時は情報共有のツールとして活用できる。

無線機としての最大の特長はそのつながりやすさだ。災害時には携帯電話は緊急電話が優先され、発信制限されることが多い。ハザードトークは音声をパケットに変換して、データ送信する仕組みで、発信規制の影響を受けづらく、つながりやすい。

NTTドコモの電波3G/4G回線かWi-Fiを使える場所なら全国の広い地域で通話ができる。通常の無線では通信が難しい都市部はもとより、山間部、屋内外でもつながるのも大きな特長。独自の緊急速報配信システムを標準装備し、テレビやエリアメールより早く災害情報を受信できる。

情報共有ツールとしての機能を持つ。グループ通話ができ、災害時に社員と一斉にコミュニケーションを取ることができる。050プライム(登録商標)で携帯や固定電話に通話が可能で、簡単に写真や動画共有ができ、スマートフォンのように日常使いも可能だ。

PART4

日動工業「5つの機能を搭載」

防災型ドラム

防災型ドラムは、使用中の焼損や漏電事故などを防ぐための5つの機能を備えたコードリールだ。

漏電しゃ断器を内蔵。過負荷(使い過ぎ)・短絡(ショート)・漏電兼用型のしゃ断器で、漏電時には15mA感度で0.1秒以内に通電を遮断する。また過負荷の際には15A以上使用時、短絡時に電気をしゃ断する。

アース線がついており、接地してさえあれば使用機器に漏電が起きた場合も感電することがない。

アースチェッカー機能もついており、断線が多い電源側のアース線が確実に設置されているか確認できる。

電線を巻いた状態で長時間仕様を続けた際に電線が熱を持って破損するのを防ぐため、電線温度が80℃を超えると自動で電気をしゃ断する、温度センサーも搭載。本体のケーブルは、火をつけても燃えない素材である2種EPゴム絶縁クロロプレンキャブタイヤケーブル(2PNCT電線)を採用し、火災の発生を防ぐ。

コードの全長は、屋内型が30mタイプのみ、防雨型が30mタイプと50mタイプの2種類。

PART5

ハタヤリミテッド「除菌・消臭効果に」

連結型ライトタイプ「DLX–25」

2020年明けから新型コロナウイルスの影響で日本も感染が拡大し、国民の菌やウイルスに対する関心が高まる中、同社では感染拡大の抑止につながる、また、これまでの経済活動を継続するために貢献できることを模索していた。

そこで、照明を点灯させるだけで菌やウイルスを不活性化させる技術に目をつけ、照明器具に組み込み製品化を図った。

除菌照明シリーズの「連結型ライトタイプDLX-25」は照明を点灯するだけで、銀イオンや光触媒の力で除菌・消臭・防カビの効果が期待できる。昨年末に新型コロナウイルスの不活性化のエビデンスを取得し、インフルエンザやノロウイルスの除菌、アンモニア、ニコチンなど悪臭の除去など様々な効果を発揮。

設置は電気配線工事の必要がなく、100V電源を挿すだけで簡単に設置が可能。人体に100%無害なため、設置場所も選ばず、内装工事、イベント会場、畜舎、飲食店、食品加工場、造船所、喫煙所、仮設トイレなど、どこでも使用することができる。

PART6

枚方技研「移動も簡単・容易」

アンカーレス耐震固定「ノンブレン・タックゲル」

アンカーレス耐震固定「ノンブレン・タックゲル」は新幹線にも採用されている防振材「ノンブレン」の特性の1つである粘着性を応用し、強い自己接着能力と高い緩衝能力(耐震性)を併せ持つゲル材。アンカーボルトが使用できないクリーンルームや研究施設といった場所の装置や設備の固定に使用されている。

同製品は機械的な固定が不要で、地震による装置や設備の転倒を未然に防止。アンカーボルト不要なため床を傷つけず、レイアウト変更など移動が必要な場合も容易に移動ができるように工夫(特許取得済)されている。また、可塑剤フリー(柔らかく粘着性を出すための可塑剤を不使用)で、対象物を侵さず、クリーンルーム内で発生するコンタミ問題も解決できるといった特長を持つ。

東日本大震災では「ノンブレン・タックゲル」で固定された東京都の飲料メーカー研究所の設備は震度5強下でも1台も転倒せず、熊本地震の際も多くの墓石が転倒する中、「ノンブレン・タックゲル」で固定された墓石はすべて倒壊を免れるなど導入実績も多数。

PART7

北越工業「発電機に自動切り替え」

一般停電用予備発電機「SDG-Eシリーズ」

「SDG-Eシリーズ」は、エンジン発電機と自動電源切替(ATS)盤のセット。商用電源から発電機に自動的に回路を切り換えて電気を供給し、停電発生時のバックアップ用電源として使用できる。自然災害や発電所のトラブルなどといった停電リスクに備え、電気の安定供給を実現するために開発された。

ATS盤に負荷、商用電源、発電機、発電機との信号線の接続を行うことによって、簡単に設置が可能。発電機待機状態から商用電源の停電を検知すると予熱後発電機のエンジンを始動させる。商用電源が復電すると30秒後に負荷電源を発電機電源から商用電源に切り換えることができる。

発電機本体は出力波形の歪が少ないブラシレス方式を採用し、優れた発電性能を発揮する。また、排気・吸気ダクトやパネルなどの構造を見直し、運転音を静かに抑えた。さらに、長時間運転を実現した大容量燃料タンクを搭載したモデルや、三相4線/単相3線 同時出力可能なモデルなどをラインアップする。

PART8

ミドリ安全「折りたたみヘルメット」

フラットメット

「Flatmet(フラットメット)」は、収納時の厚さが3.3㎝という薄さの折りたためるヘルメット。小さくて薄いので、防災用として工場だけでなく、オフィスでの常備用ヘルメットとして好評を得ている。

ヘルメットの着用を義務付けている工場は多い。作業者も工場内では、ヘルメットをかぶっていることが当たり前で、災害時にはそのまま防災用として流用しやすい。

一方で、事務棟やオフィスではヘルメットを常備しているところは多くない。常備していても、倉庫などに保管している企業は多く、いざというときにすぐに使えないこともある。

フラットメットはパッケージごと机の引き出しにちょうど収まるサイズで、各自の机の中に保管できる。また、付属の袋に入れて常に目の届く場所に掛けておくことも可能だ。まとめて保管するにしても、通常のヘルメットに比べで、4割の体積なので、オフィス内に置きやすい。

操作はロックを開示し、両端から押すだけでかぶれ、折りたたみもボタン一つでできる。

日本産機新聞 2021年8月5日

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