2025年11月26日(水)

イグス 2020年の売上4.7%減

オンライン販売が好調

フランク・ブラーゼCEO

ケーブル保護管や可動ケーブルなどを手掛ける独イグス社は6月28日、オンラインで記者会見を開いた。2020年の売上高が前年比4.7%減少したと発表した他、新工場の建設や環境対応に向けた新たな目標や取り組みを紹介した。

20年は新型コロナウイルスの感染拡大による景気低迷の影響で前年を下回った。一方で、バーチャル展示会などウェブを活用した施策が奏功し、新型コロナの影響を軽微に抑えることができた。昨年設置したバーチャル展示会は新製品や新提案を紹介し、これまでに5万5000人が利用、1万6000のツアーが組まれている。

フランク・ブラーゼCEOは、「新型コロナの感染拡大は業績に影響を及ぼした。一方で、リモートでの販売を学ぶことができた」と話す。足元ではオンラインの売上が増加しており、今年1‐5月期の売上は前年同期比62%増となった。

こうした需要増加に対応するために、ドイツ・ケルンの本社工場近くに新工場を建設している。広さ2万4000㎡、射出成形機330台の導入を予定し、生産能力は1.5倍に向上するという。すでに仮設工場で成形機100台が稼働し、生産を開始している。

また、環境対応に向けた新たな事業目標も示した。「これまでの“モーション・プラスチックによる可動部の改善”に加えて、“カーボンニュートラルと樹脂廃棄物ゼロ”を掲げた」(フランクCEO)。目標達成に向けて、廃プラスチックのリサイクル技術を持つ英Mura Technology社への投資を行い、使用済み製品のリサイクルに取り組む他、社内の電子機器の再利用、二酸化炭素(CO2)排出量の削減などに取り組んでいる。

フランクCEOは、「非常に困難な目標で到達できない可能性もあるが、大きな進歩を遂げるためにも達成を目指す」としている。

日本産機新聞 2021年8月5日

[ ニュース ][ 日本産機新聞 ][ 機械工具業界の出来事 ] カテゴリの関連記事

NKE 小型・軽量×高把持力×省エネを実現する最新エアチャック

自動化ラインやロボット活用に貢献 搬送機器や自動化機器の設計・製造・販売を手掛けるNKE(京都市伏見区、075・924・0653)は業界初となる革新的な二つ爪角型平行エアチャック『UltraForceシリーズ(ウルトラフ […]

全機工連 全国大会・関東大会を開催

460人が参加 自動車や生成AIの講演 全日本機械工具商連合会(坂井俊司会長・NaITO社長)は11月4日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で第45回全国大会・関東大会を開催。全国から機械工具商ら約460人が参加した […]

工作機械 25年9月度受注 11%増の1391億円を記録

内需は自動車の不調続く 日本工作機械工業会(日工会、坂元繁友会長・芝浦機械社長)はこのほど、2025年9月の工作機械受注額が前年同月比11%増の1391億4600万円になったと発表。7カ月連続で1200億円を超えた。 内 […]

トピックス

関連サイト