2025年9月13日(土)

三菱電機 形彫りの中型機種

AIで安定化・高速化を実現

三菱電機(東京都千代田区、03-3218-2111)はこのほど、形彫放電加工機「SGシリーズ」から小物から中大物加工に適した中型機種の「SG28」を発売した。AI技術を用いた加工制御と最新の機械構造・電源仕様によって、自動車のバッテリーケースやヒートシンク、エンジンに使用されるアルミダイカスト金型などの加工の安定化と高速化を実現する。価格は2390万円(税込み)。

同社独自のAI技術「Maisart(マイサート)」によって加工状態に合わせたリアルタイムの最適制御が可能。従来機から電極とテーブル間の最小小間距離を約150㎜縮小する一方で、Z軸の移動距離を50㎜拡大した。X、Y、Z各軸の移動量は650㎜・450㎜・400㎜。

また、低浮遊容量電源を採用し、加工開始時に突発的に発生する異常放電を抑制。加工面質の向上を実現し、加工後のワークのミガキ作業を従来機比で330%削減した。

同社独自の数値制御装置「D‐CUBES(ディーキューブ)」も標準搭載。新機能によって、座標数値からワーク寸法が計算可能。従来の手作業での確認・計算が不要となり、段取り作業の効率化を実現する。

その他、IoTを活用した独自のリモートサービス「iQ Care Remote4U(アイキューケアリモートフォーユー)」にも対応する。

日本産機新聞 2021年7月20日

[ 工作機械 ][ 日本産機新聞 ][ 製品 ] カテゴリの関連記事

ハイウィン 林  育志副社長「DD方式ロータリーテーブル拡販」【特集:メーカートップインタビュー】

工作機械の市場開拓も 昨年を振り返って。 工作機械やロボットなどFA関連の設備投資は低迷したが、昨年後半は半導体産業でAIやHPC向けの先端半導体向け設備が上向き、日本にも好影響で、今年上半期の売上は前年同期比20%増と […]

恊育歯車工業 井田  斉昭社長「ユーザーとの接点増やす」【特集:メーカートップインタビュー】

販売店と共同で展示会も 今年注力することは。 販売店や代理店と協力しながら、ユーザーとの接点を増やしていく。狙いはもっとユーザーのニーズを探るためだ。当社のお客様は最終ユーザーであり、販売店や代理店はパートナーだと考えて […]

加茂精工 今瀬  玄太社長「5カ年中期ビジョンを策定」【特集:メーカートップインタビュー】

5カ年中期ビジョンを策定 現状について。 ウクライナ紛争やトランプ関税などの影響で、工作機械やロボットなど設備投資計画は後ろ倒しになっているが、解消されれば、動き出す企業も増えると見ている。 今年の取り組みは。 主力であ […]

トピックス

関連サイト