2026年11月3日(火)

過ぎたるは及ばざるがごとし 自分は“まだまだ”と認識 -仕事考-

プライド

「プライド」。良い意味でも悪い意味でも使われる。辞書は「誇り」や「自負心」と同義とある。一方で「傲り」という意味もある。自尊心が高すぎることを指す。仕事にプライドを持つことは大切。ただし、過度な誇りや自尊心は、他人から見捨てられたり、協力をしてもらえなかったりする。

人間は、自分を過大評価する傾向が強い。入社して数年たって仕事をこなしている人や、自分がこの会社を背負っていると思っている人、理想ではないが過不足なく生活ができている人などは要注意。上司から注意される。叱られたことがあるだろう。それを「自尊心が傷つけられた」「上司はわかっていない」と思うと、怒りがわいてきて上司からのアドバイスは心に残らない。自己防衛本能が強い人は、無駄な言い訳に終始してしまう。成長につながらない。

「自分はまだまだ足りない点がたくさんある」という謙虚な気持ちがあれば、過度なプライドを捨てられるし、恥もかける。上司の注意も素直に聞き入れることができる。

無駄な見栄を捨てれば、手に入れられることも増えてくる。「ダメ人間」とは全く意味が異なる。

ところが、高いレベルの環境に身を置いた人、大きな挫折を経験したことがない人は、なかなかプライドを捨てることは難しい。大方は、「そこそこのレベルではある」と思っている。そこで、他人と比較するのではなく、未来の自分の姿(理想や目標)と現在の自分を比較する。そうすることで劣等感や嫉妬心を感じずに、理想の自分になるために何が必要でどうすればいいのか・・・ということも考えるようになる。前向きな姿勢になれる。

自分には足りないところがたくさんあるという認識は、学びの動機につながる。何か問題を起こしても、「足りない自分だから、うまくいかないこともあるさ」とクヨクヨせず、次はうまくいくように考える。勉強もする。プライドを捨てると可愛いので「仕方ない。教えてやるよ」と助けてもらえる。そして成功体験を積み重ねて、プライドを作っていけばいい。

日本産機新聞 2021年7月5日

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