2025年12月22日(月)

IoTシステムにマルチセンサ追加 −ユーエイ−

多様な用途に使い易く

 ユーエイ(大阪府東大阪市、06-6747-5618)は、手軽にネットワークを構築できるIoTシステムのラインアップに、温度や照度などを計測できるマルチセンサを追加した。適用するセンサの種類を充実させ、利用しやすく、多様な用途に対応できるようにする。

 マルチセンサは、温度・湿度・照度・加速度・開閉の5つを計測できる環境センサ。例えば工場の出入り口のドアに取り付けて、室内の温度や湿度、照度の変化、ドアを開閉した時間や回数などをセンサ1台で計測することができる。

 IoTシステム「ユーエイ・ツナガル・システム」は2020年10月に発売。各種センサ情報をIoTゲートウェイで受信、さらに上位システムへ送信するプログラムを予め備えており、専門知識が無くても簡単な操作でネットワークをつなげる。

 その送受信の規格はIoT通信に適しているエンオーシャン(EnOcean)を採用。ゲートウェイに収集したセンサデータをクラウドに送り、可視化、分析することで、工場の生産効率や倉庫の労働生産性の改善に活用できる。

 今回のマルチセンサは、そのラインアップの拡充。これまで開閉や温度、照度などを計測する単機能のセンサはあったが、多機能センサは初めて。用途や使用環境に合わせて単機能、多機能を使い分けることができる。光の当たる場所ではソーラーで、暗い場所では電池で動く。

 ユーエイ・ツナガル・システムの想定するユーザーは、製造工場や物流倉庫をはじめ、商業施設や医療施設まで幅広い分野が対象。専門的な知識や技術が無くてもシステムを構築できる手軽さや、機器のラインアップの豊富さ、投資費用の安さなどをアピールし、初年度の売上高1億5千万円を目指す。

 その一環として21年4月から、ゲートウェイを6カ月間無料で貸し出すキャンペーン(通常は月額5千円《※保守費用を含む》で貸し出す)を実施する。

 人手不足や生産効率の改善を背景にものづくりや物流業界などではIoTの導入が進むとみられている。ユーエイは今後もセンサなど機器類のラインアップを増やし、市場のニーズに応える。

日本産機新聞 2021年1月20日

経済産業省  航空機武器産業課 航空機部品・素材産業室  西山  正室長に聞く【特集:航空機産業-アジアの需要を掴む-】

供給網の強靭化、重要性高まる 経済産業省は2024年4月に「航空機産業戦略」を策定し、今後の方向性を打ち出した。成長のカギの一つとして挙げるのが、サプライチェーン(供給網)の強靭化。安定供給を実現するため、国内に加え、海 […]

航空機部品メーカー・オオナガの取り組み【特集:航空機産業-アジアの需要を掴む-】

ベトナムの格安航空会社(LCC)がボーイングに200機を発注するなど航空機の需要が急拡大しているベトナム。旺盛な航空機の需要増に合わせ、欧米の航空機や部品メーカーが現地でのサプライヤー開拓を進めている。ベトナムで航空機部 […]

航空機産業を支える注目7社の生産財【特集:航空機産業-アジアの需要を掴む-】

アジアでは新興国の人口増加や経済成長、インフラ需要などに伴い、航空機産業は今後さらなる伸びが期待されている。政府もこうした需要拡大を見込み、アジアでの航空機産業へのサプライチェ—ン参画を強化するため、補助金や官民連携など […]

トピックス

関連サイト