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オーエスジー 切削だけで樹脂鏡面仕上げ【特集:工程短縮】
「ディスクカッタ+単結晶ダイヤモンド」 バフ研磨不要で大幅時間短縮
オーエスジーはディスクカッタ「PFDC」に単結晶ダイヤモンドインサート「DM001」を追加、11月20日から販売開始した。
切削加工だけでアルミニウム合金など非鉄金属の鏡面加工、アクリルなど熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂の透明度の高い加工が可能で、バフ研磨等による仕上げが不要。
アクリルやポリカーボネート、塩ビなど樹脂素材では、PCD工具等による形状加工をすると加工面が濁ってしまう。高い透明度に仕上げるため、手作業によるバフ研磨に長時間を要していた。

「工具開発では、加工能率・工具寿命等の改善を追及するのは当然だが、工程短縮には視点を変えた新発想が必要。今回、“樹脂の透明加工で困っている”、“バフ研磨に時間がかかる”といった声を聞いて、単結晶ダイヤモンドインサートにたどり着いた」とインデキサブルツール開発チーム・河合克真氏。
非鉄金属や脆性材、樹脂の加工は、半導体・電動自動車・医療機器などの業界で需要が急増。一層の市場拡大が予想される。中でも、検査機器やセンサなどでは、透明度の高い仕上げが要求され、長時間を要するバフ研磨の短縮が大きな課題となっている。
「PFDC」は、小型マシニングセンタでの使用を可能にし、ボディは1㎏と軽量で、φ80~φ125の大径をラインナップ。高能率加工に向けた高速主軸回転(1万回転/分)に対応するため、インサートを装着した状態のバランス等級G6・3を保証。加工精度と安全性を確保している。5刃のうち1刃に単結晶ダイヤモンドのインサートを装着。ワイパー部は大R設計で、加工段差を無くすことができ、面品位向上を実現している。
河合氏は、「特に要望が多い樹脂加工の切削条件をわかりやすくするため、カタログに樹脂加工の切削条件表を掲載した」と、使いやすさにも配慮した。
「単結晶ダイヤモンドは長寿命だが高価というイメージがあるが、バフ研磨工程を無くすことで、驚異的に加工時間を短縮。再研磨が可能なので、大幅なコストダウンに繋がる。樹脂加工だけでなく、非鉄金属での高精度仕上げ加工も追求しており、幅広い用途での活躍を期待している」としている。
日本産機新聞 2024年11月20日
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