2025年12月1日(月)

テクノロジーセンターを新設 −ブラザー工業 –

加工テストやセミナーも

 ブラザー工業は10月19日、新ショールーム「ブラザーテクノロジーセンター」(写真)を同社刈谷工場敷地内(愛知県刈谷市野田町北地蔵山1‐5)に新設した。工作機械の展示台数を増やし、機械だけでなく周辺機器やファクトリーオートメーションに関する展示を行い、加工テストから自動化までソリューション提案を強化するほか、セミナーなども開く。施設は2階建てで、ショールームの面積は従来比約2・4倍の900㎡、建築面積は約1250㎡、延床面積は約2500㎡。現在の機械設置台数は10台で、最大20台設置できる。

 同社の工作機械のコンセプトは「速さ」だ。高い生産性を追求しながら、近年は小型マシニングセンタ「SPEEDIOシリーズ」として、大物ワークへの対応や複合加工、パレットチェンジャー搭載やローディングシステムなど多種多様なニーズに応えた機械をラインアップ。タッピングセンターも含め累計販売台数は15万台を超える。

 新ショールームは加工相談ほか、治具関係など加工に関連する細かな相談にも対応。さらに、セミナー施設も充実させ、大型セミナー室は最大112人収容でき、そのほか、42人収容できるセミナー室や応接室、VIPルームなども完備した。産業機器事業・執行役員の星真氏は「ショールームは機械の認知度や加工テストなど体感したもらう場として非常に重要」と話す。また、コロナ禍の状況に対し、ウェビナーやリモート相談・立ち合いにも対応。市場動向について星氏は「中国の自動車向けなど新型コロナウイルス後の経済復興が急速に強まっており、今年度は昨年度より上昇に転じる見通しだ」と、今後の機械需要の回復に期待を寄せた。

日本産機新聞 2020年12月5日

[ ニュース ][ 会社移転・新設 ][ 日本産機新聞 ][ 未分類 ] カテゴリの関連記事

2025国際ロボット展 過去最多の出展者で産業ロボのやAIの新技術が一堂 

15万人以上の来場者見込む 世界最大規模のロボットの専門展示会「2025国際ロボット展」(主催日本ロボット工業会・日刊工業新聞社)が12月3日に東京ビッグサイトで開幕する。出展者数は673社・団体と過去最多の規模で、来場 […]

注目9社の出展製品【2025国際ロボット展】

国内外からロボット関連企業・団体が一堂に会する国際ロボット展では製造業や建設業を支える最先端のスマートプロダクションロボット(産業用ロボット)をはじめ、ロボットにAMRや多様な装置を組み合わせたロボットシステムによる現場 […]

帝国チャック 寺坂  創介社長インタビュー「創業100年の想い」

NC旋盤用チャック、研削盤のダイヤフラムチャック、マシニングセンタのシリンダ内蔵チャックなど最高の機能と品質を持ち併せた特殊仕様『デザインチャック』を手掛ける帝国チャック(大阪府八尾市)は創業100周年を迎えた。自動車を […]

トピックス

関連サイト