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校正・修理のウェブ受付
ミツトヨ

ミツトヨ(川崎市高津区、044・813・8201)は4月1日から、測定工具の校正や検査、修理引き取りサービスのウェブ受付を開始した。ホームページ上の専用フォームから受付が可能。今まで煩雑だった手続きを簡略化するだけでなく、書類の不備や間違いによる手戻りも減らすことができる。代理店や販売店の負担を軽減し、サービスの向上を目指す。
煩雑な手続き簡略化
ホームページ上に引き取りサービス専用のページを設置した。申込フォームから国際規格に準拠した校正を行う「JCSS校正」、同社の手順で校正を行う「一般校正」、定められた基準と照合して合否判定を行う「検査」、そして「修理」の中から選択し、製品型番や発行書類の希望、不具合内容などを入力することで依頼書を作成することができる。
代理店や販売店は、ユーザーが作成した依頼書と依頼品を引き取り、依頼することでサービスの手続きが完了する。依頼書はユーザーの代わりに代理店や販売店が作成することも可能だ。
「なるべく迷わず入力できるように工夫した」(テクノサービス事業本部駒井則彦氏)。今までこうした手続きは、専用依頼書に手書きで記入していたが、項目が複雑で記入漏れや間違いが起こりやすかったほか、「JCSS校正」や「修理」の対象品が分かりにくいなどの課題があった。専用ページの申込フォームでは、不必要な項目には入力できないようにしたほか、対象品のチェックなどもできる。
機工商の負担を軽減
また、これら一連の手続きは大半が代理店や販売店で行う。ただ、その煩雑さ故に大きな負担になっており、ある代理店は「1度に数十台を引き受けることもあり、依頼書の作成だけで1日仕事になっていた」と話す。ウェブ化することによって「こうした負担を軽減することができる」(駒井氏)。
加えて、依頼品のやり取りも流通を経由するため、仮に依頼書に不備があったり、対象外の依頼品だった場合には、ユーザーへの確認や返送に多くの時間が掛かっていた。手続き上での間違いが減ることで、「こうした手戻りも少なくなるため、ユーザーにとってもウェブ化のメリットは大きい」(駒井氏)。
同社では現在、毎月800件ほどの修理、校正、検査の依頼があり、そのうち約1割で何らかの間違いや食い違いが発生しているという。そうした対応が減ることで同社の業務効率も向上する。駒井氏は、「今後、システムを実際に運用しながら、より使いやすいものに改善していきたい」とさらなるサービスの向上を目指す。
日本産機新聞2019年4月20日
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