2026年3月11日(水)

校正・修理のウェブ受付
ミツトヨ

 ミツトヨ(川崎市高津区、044・813・8201)は4月1日から、測定工具の校正や検査、修理引き取りサービスのウェブ受付を開始した。ホームページ上の専用フォームから受付が可能。今まで煩雑だった手続きを簡略化するだけでなく、書類の不備や間違いによる手戻りも減らすことができる。代理店や販売店の負担を軽減し、サービスの向上を目指す。

煩雑な手続き簡略化

 ホームページ上に引き取りサービス専用のページを設置した。申込フォームから国際規格に準拠した校正を行う「JCSS校正」、同社の手順で校正を行う「一般校正」、定められた基準と照合して合否判定を行う「検査」、そして「修理」の中から選択し、製品型番や発行書類の希望、不具合内容などを入力することで依頼書を作成することができる。

 代理店や販売店は、ユーザーが作成した依頼書と依頼品を引き取り、依頼することでサービスの手続きが完了する。依頼書はユーザーの代わりに代理店や販売店が作成することも可能だ。

 「なるべく迷わず入力できるように工夫した」(テクノサービス事業本部駒井則彦氏)。今までこうした手続きは、専用依頼書に手書きで記入していたが、項目が複雑で記入漏れや間違いが起こりやすかったほか、「JCSS校正」や「修理」の対象品が分かりにくいなどの課題があった。専用ページの申込フォームでは、不必要な項目には入力できないようにしたほか、対象品のチェックなどもできる。

機工商の負担を軽減

 また、これら一連の手続きは大半が代理店や販売店で行う。ただ、その煩雑さ故に大きな負担になっており、ある代理店は「1度に数十台を引き受けることもあり、依頼書の作成だけで1日仕事になっていた」と話す。ウェブ化することによって「こうした負担を軽減することができる」(駒井氏)。

 加えて、依頼品のやり取りも流通を経由するため、仮に依頼書に不備があったり、対象外の依頼品だった場合には、ユーザーへの確認や返送に多くの時間が掛かっていた。手続き上での間違いが減ることで、「こうした手戻りも少なくなるため、ユーザーにとってもウェブ化のメリットは大きい」(駒井氏)。

 同社では現在、毎月800件ほどの修理、校正、検査の依頼があり、そのうち約1割で何らかの間違いや食い違いが発生しているという。そうした対応が減ることで同社の業務効率も向上する。駒井氏は、「今後、システムを実際に運用しながら、より使いやすいものに改善していきたい」とさらなるサービスの向上を目指す。

日本産機新聞2019年4月20日

[ ニュース ][ 日本産機新聞 ][ 機械工具業界の出来事 ] カテゴリの関連記事

特集 変種変量生産に対応するメーカーの技術提案

国内の製造業は変化の早さに柔軟に対応しつつ、熟練職人の高齢化や人手不足にも対応しなければならない時代に突入している。そこで注目を集めているのが変種変量生産(多品種小ロット生産)を実現する生産現場。常に変化する市場環境や素 […]

【Innovation!】脆性材・樹脂加工向け工具

半導体製造装置向けのニーズ高まる 半導体製造装置の部材としてセラミックスや石英ガラスなどの脆性材や、耐溶剤性の高い樹脂部品が増えている。脆性材は硬くて脆いため加工難度が高い、樹脂は加工しやすいが熱に弱く溶けやすいなど加工 […]

経産省 製造DX拠点構想を立ち上げ

工場のデータとプラットフォーマーをつなぐ 経済産業省は2026年度内に「製造DX(デジタルトランスフォーメーション)拠点構想」を立ち上げる。クラウド上に仮想の拠点を設け、工場の稼働状況や測定結果などのデータを収集。そのデ […]

トピックス

関連サイト