2025年6月30日(月)

本社工場棟の再編完成
工具研削盤、36%増産

牧野フライス精機 年180台体制に

 牧野フライス精機(神奈川県愛甲郡、046・285・0446)が2015年から建て替えを進めてきた本社工場棟の再編が完成し、4月から本格稼働した(写真)。工具研削盤の生産能力を36%増となる年180台の体制を整えた。将来は自動化を進めるなどして、現状の75%アップまで引き上げる考えだ。

 同社では2015年から本社工場の建て替えを進めてきた。海外進出などで受注が増えているほか、「日本で作り続けるためにダントツの生産力と、価格競争を回避できる力が必要」(清水大介社長)と判断したためだ。

 15年に「SITE1」が、17年には「SITE2」が完成。今年3月には「SITE3」が完成した。トータルで約25億円を投資し、再編で延べ床面積は7458㎡を確保した。

 SITE1には、事務所に加え、生産スペースと、展示機を5台常設し、テスト加工などを行う「ソリューションセンター」を設置。SITE2を重量物に対応したクレーンを設けるなど主力工場と位置づけ、今回完成したSITE3は、パーツ供給センターとして、スムーズに部品を供給できる仕組みを構築した。

 清水社長は「導入後何十年経っても、『(機械を)入れてよかった』という会社を目指したい。そのために、増産は不可欠だった」とし、今後も「今年からは自動化投資を積極的に進め、将来的には現状の75%増の生産体制となるまで引き上げていきたい」としている。

日本産機新聞2019年4月5日

[ ニュース ][ 会社移転・新設 ][ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

MECT2025 過去最高の524社が出展

メカトロテックジャパン2025を主催するニュースダイジェスト社(名古屋市千種区、052・732・2455)は6月5日、ポートメッセなごや(名古屋市港区)で出展者向けの説明会を開き、今回の出展者数は524社・団体、小間数は […]

業界の課題や未来を予測【第30回全国伝動機商組合大阪大会】

3年に1度の大阪、東京、名古屋の伝動機商組合が一堂に会する「第30回全国伝動機商組合大阪大会」が5月21・22日の2日間、ANAクラウンプラザホテル大阪(大阪市北区)で開催され、約70人以上が出席し、総会、各組合の現状報 […]

機械工具商、食品業界に提案広げる【FOOMA JAPAN2025】

世界最大級の食品製造総合展「FOOMA JAPAN2025」(主催:日本食品機械工業会)が、6月10日から13日までの4日間、東京ビッグサイトで開催され、11万人以上が来場した。機械工具商社も出展し、新たな提案を披露。食 […]

トピックス

関連サイト