2024年4月20日(土)

工場IoT化へ、共通基盤を構築 会員企業が200社超え

Edgecrossコンソーシアム

 エッジコンピューティング用基本ソフト「Edgecross(エッジクロス)」の普及を目指すEdgecrossコンソーシアム(金井正一代表理事)はこのほど、会員企業が200社を超えたと発表した。2018年度までに会員300社以上を目指す。

現在200社超、18年度までに300社以上を目指す

 Edgecrossコンソーシアムは、幹事会社6社によって昨年11月に設立された。その後1社を加え、現在は7社を中心に活動を推進している。主な活動は、日本発のエッジコンピューティング領域のソフトウェアプラットフォーム「Edgecross」の仕様策定や普及の推進。

 製造現場ではIoT(モノのインターネット)化が進み、稼働状況など設備のあらゆる情報が取得できるようになっている。取得した情報はクラウド上で分析するが、情報量が膨大になるため、より現場に近い領域で処理する「エッジコンピューティング」に注目が集まっている。

 ただ、工場内の機器や通信プロトコルは乱立しているのが現状で、一元管理し、クラウドといった上位システムと接続すするためには共通基盤が必要だった。「Edgecross」は共通基盤を構築し、基盤上で活用できるアプリケーションなども提供する。

 Edgecrossコンソーシアムでは会員企業が共同で「Edgecross」を開発。活動開始から1年で基本ソフトウェアの販売実績は900ライセンス以上となり、ソフトウェア上で使用できるアプリケーションは13製品17型番が対応している。

 10月には、バージョンアップを行い、新たに「データモデル管理機能」に対応。工場内の設備を「Edgecross」の仕様に沿って生産設備モデルとして簡単に階層的に管理できる。コンソーシアムの今後の活動では、会員増強の活動を推進していくと同時に、ユースケース(導入事例)を構築し、年度内に10件以上の公開を目指す。

日本産機新聞 平成30年(2018年)12月5日号

[ ニュース ][ 日本産機新聞 ][ 機械工具業界の出来事 ] カテゴリの関連記事

【連載企画:イノフィス、次なる戦略②】折原  大吾社長インタビュー
作業や業界に特化した製品開発

イノフィス(東京都新宿区)は今年8月、腰補助用装着型アシストスーツ「マッスルスーツ」の新しいモデル「GS-BACK」を発売した。既存モデルの「Every」に比べ、軽量で動きやすく、これまで以上に幅広い現場での活用が期待さ […]

TONE 本社を河内長野工場に移転

TONEは、本社を同社最大拠点である河内長野工場に統合、移転した。9月26日から業務を開始した。 今回の統合により、開発、製造、営業企画、品質保証、管理の各部門と経営を一体化。部門間のコミュニケーション向上を図り、一層綿 […]

エヌティーツール 福岡県筑紫野市に九州事務所を開設

ツーリングメーカーのエヌティーツール(愛知県高浜市、0566-54-0101)は福岡県筑紫野市に九州事務所を開設し、九州地域での迅速かつ細やかなサービスを提供することで顧客の課題解決に応えていく。住所は福岡県筑紫野市原田 […]

トピックス

関連サイト