2019年2月21日(木)

医療機器で事業拡大
オーミック 神谷 廣幸会長

インプラントなど製造

日本人に合う器具を作りたい

オーミック 神谷会長
神谷廣幸会長
 「骨折治療用インプラントや手術用器械は海外からの輸入品が圧倒的に多く、日本人と骨格が違うなどで使いづらかった。だから、日本人に合う医療機器を作りたいと思った」とオーミックの神谷廣幸会長は振り返る。機械工具などを販売するオーミック(滋賀県栗東市)は約20年前に医療機器製造を始めた。電子部品受託製造などで培った加工ノウハウと機械工具販売で得た知識を活かし、チタンやステンレスなど切削加工が難しいといわれる難削材を高精度に加工するノウハウを少しずつ蓄積し、今では大腿骨などの骨折時に接合するためのネイルという固定材から固定に使うスクリューやピン、さらに治療に使うデバイス(手術用器具)まで手掛け、骨折用インプラント分野でシェア20%強のトップメーカーに成長した。「医療機器の分野は医療機器製造販売の認証を受けるのが大変だ」と、社屋の設計から工場レイアウトまで細かな部分に気を配り、医療機器の品質マネジメント認証であるISO13485や高度管理医療機器製造販売業の許可を取得している。

オーミック 2

 室温24℃に設定された新工場(第2工場)に入ると、「床が滑らないでしょ」と神谷会長が笑う。青く光沢のある床面は工場でよくある油のぬめりがない。工場内には海外製の高速5軸加工機やワイヤー放電加工機などが整然と並び、屑入れは所定場所に置かれるなど清潔な環境を保っている。「医療機器の製造では、お客様がドクターであり、鉄工所感覚の工場だと敬遠されると考え、病院レベルの工場をイメージしている」という。この環境下で安心して使えるインプラント器具が製造されている。機械横には製造された直径10㎝ほどのスクリューやピンなどがあり、仕上げは歯科技工士免許を持つオペレータがネジ山の細部まで仕上げる。そして徹底管理された検査室で検査や梱包が行われる。「物流時の事故が多い。緩衝材の工夫など気を付けている」。

 今後について神谷会長は「商品のバリエーションを増やしたい」という。そのために設備投資や薬学など有資格者の人材採用、マーケティングにも力を入れ、「ブランド力をつけ、強い商売ができるような状況を作りたい」と抱負を語った。
  
会社概要
本社=滋賀県栗東市辻600‐1
代表者=神谷 廣幸会長
設立=1972年
電話=077・552・2035
従業員数=85人
主な事業=高度管理医療機器製造販売、通信関連部品製造、半導体関連部品製造、機械工具販売など

日本産機新聞 平成30年(2018年)4月5日号

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