貫く姿勢 上にも下にも 中間管理職について考える「現場考」。そもそも中間管理職が期待されていることは何なのだろうか。メーカーや商社の経営者に尋ねた。多くの経営者が答えたのは、「担当する組織に会社の方針を浸透させ、それに基 […]
三叉路
2017年12月5日号掲載
中小企業基盤整備機構のアンケート調査によると、7割以上の中小企業が人手不足だと感じているという。機械工具商社・販売店のなかでも、人手不足を課題に挙げる企業は多く、真っ先に対策に取り組むべき項目の一つとなっている。
各社、人材を確保するために、求人媒体を活用したり、学校に働きかけたりと様々な活動に取り組むが、なかなか上手くいかないという声も少なくない。ある機械工具商社の採用担当者は、「求人を出しても応募が来なかったり、会社説明会を開いたりしても思いどおりに人が集まらないことも多い」と嘆く。
そうしたなか、同じく人材確保に悩むある金型メーカーの社長は、「自らの企業をアピールするだけでは限界がある」と話す。「業界全体の認知度を上げて、金型業界を志望する人を増やすことが重要」と、学生が通学に利用する路線バスに金型自体をアピールする広告を打ち出し始めた。
最近、機械工具商業界でも工具教室など業界の認知度を上げようとする活動が各地でみられるようになった。こうした活動はすぐに効果は出ないかもしれない。ただ、地道に続け、広めていくことで将来的な人材確保につながるはずだ。
2017年12月20日号掲載
工作機械は年間受注額が過去最高に迫る勢い。切削工具も今年の生産見通しを業界団体が上方修正した。製造業の旺盛な設備投資を背景に、機械工具業界は需要拡大局面が続いている。しかし工具商社で聞くのは利益がさほど伸びないという声だ。
不思議な光景だがその原因のひとつは激しい価格競争だろう。既存顧客との取引を守る、あるいは新規開拓するため競合に安さで挑む。負けじと応酬するから販売価格はさらに下がる。行き着くところまで行き着いた結果、薄利になる。
そもそも価格競争に陥るのは他社と同じ商品で競うから。商社は販売活動には熱心だが商品開発はおろそかになりがちだ。メーカーはニーズの変化を捉え、新たな道を拓く商品開発に挑み続けている。商社の利は元にあり。メーカーの動きを知るべきである。
モノが溢れる時代。ニーズを先取りした商品をみつけるのは難しい。探し出せても売り込む力や在庫をそろえる資金がいる。しかし労力やリスクの無いものにリターンも無い。ニーズに応える商品と拡販へのロードマップを見つけ出し果敢に挑戦する。それが利益を伸ばすひとつの道である。
ギアモーターや減速機のシグマー技研(三重県員弁郡東員町、0594・76・1231)は、トラックなどで運ぶ荷物へのフィルム巻き作業を半自動化、省人化できるストレッチフィルム包装機シリーズに低床タイプの「ぺらんぺRUN」を販 […]
ミスミグループ本社は4月から、自動販売機による間接材の調達コストを削減するサービスを開始した。ユーザーの工場に自動販売機を設置し、発注頻度の高い商品を中心に販売する。発注や在庫の手間、不正な商品の購入防止につなげる。間接 […]