「中古機械や古い機械を大事に使うのがカッコよくないですか」—。あるユーザーの若い技術者の言葉だ。中古機械はコストの優位性に注目されることが多いが、最近ではSDGs(持続可能な開発目標)の観点から「機械を大事に使いたい」と […]
フジツール 特殊品の製作に力
設備強化、短納期体制に

1933年、これまで輸入品に頼っていたR(アール)部の測定に使うラジアスゲージを国内で生産するために創業。ラジアスだけに限らず、ねじ山のピッチ、バイトの形状や角度、V溝を測るゲージなど様々な測定工具を手掛ける。
40年前には測定工具で培った製造技術を活かし、クランプなど治工具の製造も開始。そのほか、工作機械のX・Y軸の原点を検出する芯出しバーや、切粉の飛散による事故を防ぐマシンセーフティガードを開発するなど、ユーザーのあらゆる要望に応えてきた。
こうした幅広い製品を手掛ける同社が現在力を入れているのが、特定の測定用途に向けた特殊品だ。標準品では対応できない課題を持つユーザーは多く、「測定現場の数だけ特殊品のニーズはある」(藤原朝行社長)というほど。一昨年には鉄道車両向けの計測器を製作し、JRや私鉄各社に採用された。
こうした需要を今後さらに取り込んでいくために、営業強化や設備増強に加えて、特殊品の製造に特化した新工場の設立も検討している。「特殊品を精度良く、短納期で製作できるように、社内の体制を変えていく」(藤原社長)。
今年3月で85周年を迎える。「ゲージは成熟した製品だが、まだまだ需要は増えると考えている。85年の間で築いてきた信頼度を保ちながら、今後も当社でしかできないことに挑戦していきたい」(藤原社長)。
会社概要
本社:千葉県松戸市上本郷520‐6
代表者:藤原朝行氏
事業内容:精密測定工具、治工具類の製造・販売。
日本産機新聞 平成30年(2018年)2月20日号
人は高付加価値の仕事に/販売も力、製造業のDX後押し 1カ月分の納品データをウェブサーバーから、仕入データを基幹システムから抽出する。数百枚ものそれらを照合し仕入データと請求の金額に差異が無いか確かめる。毎月決めた日時に […]
測定受託で需要開拓/新規の契機にも 機械工具や非鉄金属を扱う精工産業は今年7月、ユーザーの測定業務などを請け負う「計測技術室」を立ち上げた。協力先工場の測定業務の負担軽減を目的に開始したが、新規開拓の契機や、ユーザーの測 […]








