2025年7月9日(水)

初の人協働ロボット開発
デンソーウェーブ「COBOTTA」

COBOTTA
COBOTTA 11月29日から受注開始
 デンソーウェーブ(愛知県知多郡、0569・49・5014)は11月29日、同社初の人協働ロボットである「COBOTTA(コボッタ)」の受注を始めた。安全柵を必要としない人協働ロボットの小型・軽量タイプなので、持ち運びも簡単。素早くセットアップができるので短時間で作業を自動化できる。

 特長は軽量かつ安全性、操作性に優れている。質量は4㎏で持ち運びがしやすく、操作性はダイレクトティーチング機能に加え、直観的な操作を可能にするGUIでプログラミングも簡単。オプションでカメラ搭載による教示もできる。安全面では、挟み込みを防ぐアーム構造と鋭利な部分を排した本体のほか、6つの可動部位に内蔵したセンサーで速度とトルクを監視できるなど機能面で安全性を備えている。

 コントローラは内蔵で、同製品の制御用APIを公開しているため、クリエーターが自由にオリジナルのアプリケーションを開発することもできるオープンプラットフォームも特長の1つ。2018年2月ごろの出荷を予定し、年間1000台の販売を目標としている。

 主な仕様は質量約4㎏(ケーブル除く)、定格可搬質量は0.5㎏(手首下向き時±10度以内の場合は0.7㎏)、アーム長(第1アームと第2アーム)は342.5(165+177.5)㎜。

 デンソーロボットは今年で50年を迎える。これまで自動車部品や電気電子分野、医薬品や食品など幅広い分野で導入されており、誰でも簡単に使える「COBOTTA」の開発で、さらに自動化の領域を広げる。

日本産機新聞 平成29年(2017年)12月5日号

[ ニュース ][ 日本産機新聞 ][ 機械工具業界の出来事 ] カテゴリの関連記事

特集 メーカーの省エネ提案

特集 メーカーの省エネ提案

カーボンニュートラル実現に向けた動きが世界的に広がる中、製造現場でも省エネの重要性は増している。メーカーも電力使用量やCO2排出削減につながる製品の開発に力を入れる。オイルを使わないコンプレッサやエア漏れを可視化する製品 […]

第37回 ものづくりワールド東京 注目の出展製品

製造業の課題解決を後押し 10の専門展示会に1800社が集結 10の専門展示会で構成される「ものづくりワールド[東京]」は、機械や工具、ソフトウエアやシステムメーカーなど、製造業に関連するさまざまな企業が出展する。出展内 […]

裾野の広がり、多様な視点【現場考】

ギアチェンジは必要 日本能率協会の2023年の調査によると「管理職を目指したくない」と答えた一般社員の比率は77・3%で、5年前と比べ、5%も上昇したという。一般社員から見ると管理職が「魅力的ではない」と映るようだ。 「 […]

トピックス

関連サイト