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OMJCリレーインタビュー「あなたにとって粋とは?」
フジタカ 常務 藤原 貴之氏
前走者・菊本機工 菊本 直利氏からの質問
「あなたにとって粋とは?」

自分にない類まれな才能
身なりや振る舞いが洗練されていて人情にも溢れている―。いわゆる粋だなあと感じることが、地元の祭でときどきあります。生まれも育ちも大阪泉州和泉市。我が町にだんじりがあり、一年に一度そろいの法被でだんじりを曳き回す。士気を高めたり、何気なく後輩を気遣ったりする先輩を格好いいなと思うことがありますね。
ただ、粋だと感じることって実生活のなかではそうそう無い。もし、「粋」を「格好いい」と広義で解釈していいのなら、自分にはない類まれなセンスを持つ人に魅力を感じます。例えばタレントだった島田紳助さん。ご自身の体験や共演者のコメント、あらゆることを巧みな話術で笑いに変えてしまう。ユーモアも知性もある。その才能があったら…と思ったこと、ありますよ。
けれど、粋や格好いいと感じる人と同じ道を歩みたいと思うわけではないんです。粋とか格好いいと感じるのは、自分にはない類まれな才能や能力を持っているからであって。自分には到底できることではないし、そもそも本能的にそうなりたいと思っていないことなのかもしれません。
家族や取引先を助け笑顔に
人生を歩んでいくうえでこうありたいと思うのは、周りの人たちに心を豊かに笑顔でいて貰えるようにすること。妻と二人の子供たち、町の人たちが助け合い、励まし合って過ごせるようにしたい。そして祭も、そこに関わる全ての人が協力し合って、楽しめるようにしたい。
それは仕事にも通じています。得意先に急遽、商品を届けて欲しいと頼まれることがある。その商品が無いことで生産が止まり多大な損失が発生することもある。また客先担当者の手痛い発注ミスをリカバーすることも。いずれにせよ得意先は困っているし、助けを求められている。無茶なことを頼まれていることが分かっていても応えようと考える。ネット商売にはできないことをしたい。
いま、若くて優れた営業マンが二人いるんですが、社内でもそういった雰囲気をつくっていきたい。助け合い、教え合い、切磋琢磨する。営業部の中心にいるのは私ですから、豊かな気持ちで働ける社内の風土づくりを率先していかないといけないと思っています。
※OMJCリレーインタビューは前走者が次走者にインタビューのテーマを投げ掛け、バトンをつないでいきます。次回は、池上商店の池上達也社長。前走者・藤原氏の質問は「ON(仕事)とOFF(プライベート)を切り替えできていますか?」。
日本産機新聞 平成29年(2017年)10月25日号
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